〈鍛錬〉(技量的の)
地力がチト優っていて、
加えて、自分流サッカーの突き詰め度において、山雅に分があったから、ああいったゲームになったと思う。
コーナーキックでもないのに、センターバックのぶつかり合いがあったこと自体、
山雅が、いかに攻撃スタイルを追求しているのか? の証明。
そこには、過去3ゲームにおける仕込みと検証があってこそ、
決して突然変異的な表出でもない。
もちろん、今後、相手が相模原レヴェルの、寄せ合いサッカーであるはずもなく、楽観視はできない。
〈煽情〉
SC相模原は、今節もファールが多く(山雅の倍)、カード数は、リーグトップを走り続ける様相。
ゲーム開始前に、相模原の監督が紹介されると、
(これが、スタジアム観戦の愉しみのひとつなんだが)
山雅ゴール裏からは、猛烈なBOOが飛んだ。
彼は、Jリーグとしてアクチュアルプレーイングタイムを増やしたいのであれば、ファールを流す基準をハッキリさせろ論者であるらしいが、
この試合、主審はけっこう〈流して〉いたと思うし、
そもそも、ファールになろうともやれ、というチーム気風が醸成されるのは、
果たして、一体、誰の言動によるものなのか?
リーグを見回すと、
ファールの多い上位 ☞ FC大阪、栃木C、沼津、岐阜、鹿児島、そして相模原。
逆に少ない上位 ☞ 山雅、福島、北Q、鳥取、金沢、長野。
反則数だけでゲーム(と順位) が決まるわけでもないが、
サッカースタイルを含め、3部リーグでは、この二極化が、どんな闘争を生むのだろう?
若手の向こうみずと、熟練者の確信犯を巧く運用しながら、相模原がこれから、どうやりくりするのか?
ま、すくなくとも。
相模原がファールを犯すことで、
山雅には、セットプレイとリスタートの権利を与えられ、流れを持っていかれたことは事実だった。
〈礼節〉
あの橋内 優也のならわしからはじまった、
ゲーム後スタジアム一周における、アウェイファン&サポーター席への挨拶。
いまや、チームとしての公式儀礼として定着しているけれど、
今節は、佐相 壱明が、
他の者よりも、一歩進み出て丁重に頭を下げていたことに、彼の人柄がうかがえた。(山雅に移籍前に、2季在籍)
では。