2 – 0 の、完封勝利。
ただし、〈勝利〉という言葉は、
ここまでのサッカーを作り込んだことに対する賛辞として使いたい。
それは、北ゴール裏同志チノ氏の表現をお借りすると、
ここ数年来なかったほどの、〈整理された〉サッカー。
その真意は、
(観ていて) プレイの意図が明確であり、かつ、それ相応の技量に支えられている、ということ。
これをベースにして、着実に進めば、10ゲームくらい消化して勝ち点 20が現実味を帯びるだろう、とチノ氏は踏んでいるようだ。
〈攻める守備と 猛烈なプレスバックと〉
フタを開ければ、
双方が、初期的に 3 – 4 – 2 – 1を採るミラーゲームとなった。
局面毎に、同ポジションが対峙すれば、両者個々の技量(地力)差から、
山雅のほうに優位はしぜんと生じる。
そして、こっちは、相手のボランチへのパスコースを限りなく消す策を遂行、
かつ、相模原ツーシャドウ(高木、武藤) のところでは、素早い寄せでボール奪取を敢行し続けたから、
前半、相模原には、山雅ゴールに肉薄するシーンはほとんど皆無。
後半、基底からの組み立ての閉塞を破るため、
相模原は、ロングボールを多用して山雅の守備ライン裏を狙う。
けれど、それも、山雅の迅速なプレスバックによってなかなか突破口が開かない。
このありさまを、守備のカイゼン、とかたづけるのは間違いで、
あくまで、攻撃を波状的に繰り出すため、攻撃モードを維持するために、
つねに前方向へ向かい、挟み込みを駆使しては、ボール奪取、入手を求めている、そう考えたい。☞ それにより、相手に後ろ向きのプレイを要強する(追加)
その姿勢が、何度か魅せた野々村の駆け上がりや、杉田のスルーパスにシンボリックに現れた。
杉田は、要領を得たプレイで、ホーム初見世で、早くもアルウィンを魅了した!!
浅川を下げたあとは、菊井がワントップになり、そこに國分、佐相が絡む格好になったが、
70分以降のガス欠も、今節はなく、
しかも。
終盤、相模原の、屈強フォワードをかましたパワープレイがあったけれど、
防戦一方とならず、空きスペースを巧く使っては、何度も相模原ゴールに迫るシーンがあって、
あのあたり、最後をもう少し丁寧にやれば、さらに得点できたね。
最後に……。
絶好機を何回か外してくれた高井 和馬には、心苦しいが、ありがとう、を言わなければならないかな。
では。