このゲームを観よ (方程式その序章 ❷)

昇格の決意は、良し。

だが。

そこばかりを追っているのは、こころざしが低かろう。

縁あって、こうして3部に参戦しているのだから、ここがいやだいやだ!!、では、まるで、駄々っ子の言い分。

むしろ、

チーム山雅とその取り巻き連は、その存在の全体をもってして

山雅が3部リーグを〈変えた〉という伝説を創りつつある、と思って、日々精進しなければならない。

さて。

前回で予告したゲームは、プレミアリーグ第24節(2月3日)の、

マンチェスターシティ vs アーセナル。(マンCのホーム)

結果は。

1 – 5 で、マンCの、惨憺たる(だろう)敗戦。

ちなみに、ボール保持は、マンC 55%、アーセナル 45%。

アーセナルの5得点は……、

❶ハイプレスから相手デイフェンダーのミスを逃がさず、前線が連動してシュート。

❷中盤で相手のパスをひっかけるように奪取、そのままミドルシュート。

❸サイドからのパスを受けると、ぺナ内を個人技で突進、シュート。

❹ロングカウンターを仕掛けると、外から追い越していってシュート。

❺大胆なサイドチェンジを受け、カットインしてシュート。

……これら、多彩なゴールの共通点は、

いづれも、前へ前へと、ムダな手数をかけずに、ボールを動かしていること。

他方。

失点時、マンチェスターCのディフェンス陣は、さほど崩されている感がないこと。つまり、全体に緩慢な守備。

山雅にとっては、

おそらくは、(今季)やりたい攻撃のエッセンスと、

崩された格好でもないのに、ゴールを割られる守備の在り方(先季)の両方が、

実に、シンボリックにみてとれる。

観客の立場からも、多分に、他山の石、といえるゲームでありましょう。

では。