ひらめきは,突然にやってくる。

……というのは、ほとんどあり得ない。

かのアイザック ニュートン氏は、

つねに地球の中心に向かう力(重力)について思案し、仮説を立てていたからこそ、

たまたま、リンゴの実が樹から落下するのに出くわした時、グラビティ(重力)を確信したに過ぎない。

(このエピソードが本当にあったのか、または、後世の創作なのかに関係なく)

以前から、

和菓子司〈藤むら〉の商品を楽しんでいる僕が、

一昨日、似たような経験をした。

つまり。
前々から心のどこかにに引っかかってはいたが、

お店の名を、漢字とひらがなで分かち書きし、

藤村としていないのは訳があって、

決して洒落でやっているのでなく、

もし、漢字二文字にすると、

この地では多く、〈とうそん〉と読まれかねないからなのだ!!、

……という確信が、ふと、こころに湧きあがったのです。

そう、あの島崎 藤村 という筆名が有名であるために。

きっと、そうに違いあるまい、と僕はただちに、200%決め込んでしまった。

もっとも。

島崎 藤村とは、本当は!!、しまざきふじむら、と読む。

なぜなら。

藤子 不二雄(漫画家) と同じで、ふたりの作家による共作を、

〈島崎 藤村〉名義で発表していた、というのが僕の推定なんだが、

世評、どこを調べても、そのような記述がなく、

まったくもって、不思議というしかないのであります。

では。