なんとか,ここまで(琉球戦レビュウ❷)

チノ氏(北ゴール裏同志)が、しみじみと、

― これだけ、3バックでやれているのは、4バックで積み上げた経験があるから、と考えたいね。

巷間、3バックの採用は守備の安定、と評されるかも知れないが、

3バックになって、いちばんの賜物は、攻撃の起点と果敢さが増したことだと思う。

たとえば、センターバックの左右どちらかが、前方へボールを持ち出す、サイドバックが、よりバランスを保って上下する、

そして、機をみて前線へロングフィードを敢行する、そんなこと。

こういう手馴れ感がベースにあって、

特に、ボールを持ちたい相手に対しては、

陣形を、縦にかなりコンパクトに保っておいて、

相手のボランチ(アンカー)を前向きで仕事をさせないように寄せ、そこからのボール配球を窮屈にする。

かりに縦に通されたら、次なるボールホルダーを攻めて自由にさせない。

琉球戦でも、5 – 2 – 3、5 – 4 – 1、5 – 3 – 2 と変幻に連動しながら、

パスワークと、時折見せる裏狙いのロングボールには対応できていた。

以前から望んでいた、〈守功一体型〉サッカーが、ひとまづは、ひとつの到達点を確保した。

で、なんとか。

勝ち数を負け数に対して数個上まわることができ(プラス5個)、

残り1節を残して、プレイオフ圏内の順位を確保できた……と。

リーグ戦をやってる中、僕が、リアルなシナリオだろうと診たことが実現しつつあるんですが、

これはこれで、やはり、

恍惚と不安のふたつ、我にあり、ですかね。

では。