青と白。

昼休憩の食堂で。

モモ氏が、

青いサンゴ礁……、と切り出したので、

―あぁ。 たしか、そういう題名の映画があったよね、と言うと、

〈青いサンゴ礁〉は、松田 聖子の持ち歌に決まってるでしょう、と反駁されてしまった。

隣にいたジャガー氏が、あれは、ヒット以上の曲と、日本人なら皆知ってるみたいな言いよう

思うに、80年代の初頭から10年間近く、

僕は、TV画面でTV番組を観ることが一切無いような生活だったから、
(N〇Kの受信料など、どこの世界の話か、という)

当時の、流行り歌(邦楽)には、同時代的な共感がまったく湧かない。

唯一の例外は、柳ジョージくらいか。

それで困ることもないから、どうでもいいけれど、

しかし、

― じゃぁ、同じサンゴ礁でも、〈白いサンゴ礁〉はどう?、とモモ氏に尋ねると、

これを、ご存じない。

なんたることであろうか、阿久 悠氏による歌詞ベストスリーのひとつなのに。

ズーニーヴ―の名も知らん、とのこと。

もともとは。

〈亜麻色の髪の乙女〉(ドビュッシーの曲ではない)は、なんていうグループが歌ったんだっけ?、とモモ氏が思い出せないことから始まった話題なのに……。

すべては今は昔、の話題です。

では。