後半に先制され、そのままタイムアウト。
0 – 1 の敗戦。
― 前半良かったので、残念です、とは、お隣で観戦してたご婦人。
― 勝ちを確かにモノにできるチームと、勝ち切れないチームの好対照ですかね。後半早々のリズムを活かせれば……。
……が、チノ氏(北ゴール裏の同志)の感想。
こっちが劣勢とはいえ、攻めたり守ったりで、どっちにも勝機があるゲームにおいて、
クロス投入の、数少ないチャンスを決め切る仕事ができること。
(ボールホルダーが、ヒールでその内側に入ってきたプレイヤーに繋いで、それをクロスとは、お見事で、してやられました)
実は。
これができる集団と、そうでない集団の差は、
かなり、否、とてつもなく大きい。
手が届きそうでいて、けれど、終わってみれば……だ。
そういう意味(その❶)で、納得できる敗戦ではなかったか。
山雅の場合は、負けずにやる姿勢、ではなく、勝ちに行く一択でやってるから、
複数失点のシーンに目がいってしまうぶん、
最少失点だと、変に過大評価してしまうのも、これまた厄介なんですけどね。
納得できること、その❷は、
それなりに研究と錬成の跡が感ぜられ、誰ひとり手も抜いておらず(アタリマエ)、
技量と連係が、いまだ十分とはいえないが、
闘うにおいて、いろいろ工夫、つくり込んでやっているな、と言えること。
サッカースタイルの選択は、チームが決めることなので、
筆者は、それを支持し、その深化を望みますけれど、
現有の技量で、今のサッカーを貫けば、
攻撃と被攻撃がシーソーのように立ち現れ(つまり、攻撃もするが攻撃に曝される機会も同様に多い)、
すると、最終結果(勝敗)も交互に現れやすく、
勝ち負けがトントンでいくだろう、という想定内の足どり。(納得その❸)
残り 11試合で、〈勝ち〉の側に、どれだけ多く積めるのかのせめぎあいは、最終節まで続きそう。
いつも指摘するとおり、
〈上手く〉と〈巧く〉を最大値で織り交ぜるしかないですよ、あらゆる手を弄してでも。
では。