大宮関係者(含ファンサポーター)が、前の対戦での敗北を〈屈辱〉と考えるならば、その分、
山雅としては、組しやすいのではありませんかね。
もともと自分らが勝って当然だ、と思う相手に対し、
心理的に〈仕掛けるは我に在り〉となり、守りに入らず遠慮せずやれますから。
さて。
大宮が、(大相撲でいう)立ち合いの変化をつけることはあるまい、と思ってはいます。
が、調べてみると、3バックで 15ゲーム、4バックでは 10ゲームをこなしているのです、今季。
つまり、使いわけているわけだ。
これについては、
山雅が4バックですから、高い確率で、3バックで来る、と診ておきましょう。
大ざっぱな話(僕の理解だと)、
3バックとは、センターバックが、〈トリオ〉で守備を奏でるようになり、 守備ラインは、彼等の専門分野、といった風情になる。
ラインの上げ下げに、明確なリーダーシップが存在し、
さらに、(4バック採用に多い)相手のツートップに対しては数的に優位を保てる。
で、両端のサイドバックは、上下運動を繰り返すエキスパートである等々、
チーム内役割分担がかなりハッキリしている。
これに対し、4バック。
特に4 – 4 -2は、ピッチ(面積) をほぼ均等に割ってメンツが配置される。
山雅は、4 – 3 -3 と言ってますが、やりくりの中、ダブルボランチを採ると、
4 – 2 – 2 – 2 みたいな感じでやることが多い。
で、この態勢下では、中盤より前のプレイヤーには、
固定的でなく、かなりいろんな仕事が望まれる。
流動的に動く、とか聞くことがあるが、そのこと。
現況、菊井 悠介が、多くラストパスを担う(チャンスメイカー)チームだから、
彼をできる限り前線近くで活かすためには、他のプレイヤーが、かなり広範囲をカヴァーして攻守で動かなくてはならない。
たとえば、ウイングが左右入れ替わることはけっこうあるが、
これに加え、安藤 翼が縦方向に上下してボランチのようにふるまう(これもよく観る光景)。
さらには、萬年推奨の(前回)布陣では、サイドバックがボールを持って中央へ入っていくことで、相手の守備者を引きつけておいてから、
タッチライン沿いに走るアウトサイドハーフへボールを転送、敵陣深く侵入するとか、やってもらいたい。
つまり。
こっちから先手で仕掛ける姿勢は、
4バックシステムの、各個にオールマイティな仕事を求める性質と、ピタリと合致するわけですから、
この点で、チーム意思と方法論が統一されればが、それ自体が強力な武器になる。
チャレンジした鋭いパスは、たとえカットされても、その跳ね返りが、不思議とこっちに転がる、そんなもんです。
攻守で次々とプレイヤーが湧いてくる光景を!!
できれば、我らが応援も一体化できれば、なお嬉しい。
では、アルウィンで。