台風蹴来のなか、調整をほどこし、開催にこぎ着けたゲームは、
1 – 0 の勝利。
アウェイ遠征の労苦がムダにならず、幸いでした。
僕は早々に自宅観戦を決め込んだ派ですが、現地参戦の皆様、お疲れさまです。
さて、勝因について、ざっくりやると……、
❶前節の富山戦の後半を、そのまま長良川で始めたこと。
得失点だけをとりあげて、あの富山戦を完敗と診るのは本質を見逃した議論でありまして、
(逆に、昨夜の岐阜戦を、〈辛勝〉、岐阜からすると〈惜敗〉ととらえるのも間違い)
けっこう面白い仕込みが、あそこには在った。
たとえば。
工夫されたセットプレイ(含ロングスロー)。
中村 仁郎というタレントを獲ての前線の連携と活性化。
ダブルボランチを採用することと、菊井 悠介の最前列配置の同時化。
それが、前節、富山の巧さもあって、得点には結実しなかったんですが、
ロングスローから常正 克人が飛び出してきて、ボールを頭で後方へ送って、それをシュート!!、ていう策が、先制点(=決勝点) を生みだした。
狙いどおり。
中村は先発し、左サイドからの切り込みで、幾度も魅せました。
菊井へのアシスト、タッチラインを駆け上がる樋口への優しいパス、このふたつは、ともにシュートを導いた。
残念ながらゴールとはならず。
けれど、おそらく、次節大宮戦では得点を結ぶでありましょう。
中村が左右に張っていると、野々村 鷹人が、そこへ少々粗いボールを蹴っても、それを収めて前へ持ち出してくれる点、
これ、けっこうな安心感があります。
❷FC岐阜さんの、スカウティング不足と、不徹底な?サッカーのおかげ。
常田を標的にデザインしたセットプレイは、上記のように富山戦で何度かチャレンジ。
今節もそれを使うのは自明であるのに、
野々村のところも含め、岐阜の守備に、それへの対処が無かったのは、やはりスカウティング不足でしょう。(追加☞または、選手に具体的な対処の指示不足)
山雅の、主に右サイドや、センターバックと競るロングボールをけっこう入れてくるものの、こっちには上背もあるので、あまり効果的でなかったか。
中盤では、#10 庄司がボールを拾い、配球に動くも、
山雅の中盤(安永、米原)の活発さが優秀で、セカンドボール入手は、こっちが優った。
岐阜さんはクロスがいちばんの得点源、と読んだ山雅の守備も、そこらは手厚かったし。
この点で、村越 凱光は、攻守に効いていた。
まぁ、全般的に、岐阜のプレイヤーから、特に後半、俊敏な動きが消えたのには助けられました。
疲れからでしょうか、足がツッていたのは、むしろ山雅のほうだったですが。
山雅のほうが、運動量が多かったということか。
そこへ持ってきてですよ、
あの押し迫った時間帯に、安藤、滝を投入できるってのは、なんと贅沢なことか。藤谷はまったく温存ですから。
こんなのを 3部リーグでやってていいの?
……以上、観てくれば、
今節のMVPは、
布陣の採用、プレイヤー選択、交代カード、それを統括した監督以下の首脳陣、と申せましょう。
では。