3 – 2 の 勝利 !!
ゲームに勝つことは、最高のファンサーヴィス、と思う。
けれど、したり顔をして、
勝利こそ、チームの義務/責務、と決めつけるほどに、僕は、他人に模範ばかりを求めるほどの人格者ではない。
やってみなければわからない、のが勝負であるし、
実際、始まって 30分過ぎまで、
きのうの山雅の出来は、とても推奨できるものでなかったから、
内心、どうするかねぇ、これ……、と観ていて、ずいぶんと気持ちが沈んでいた。
(ゲームの詳細は、次稿に譲る)
しかし。
それでも、昨夜の山雅にとっては、〈勝利〉は、まぎれもない〈義務〉に違いなかった。
それは、リーグ戦の順位バトル云々、といった、ケチな理由では決してない。
夏休みということもあって、
観戦に訪れた、あれだけたくさんの少年(少女)から幼児にいたる若い魂の、
夏の夜の、一途な望みを叶える、という責任だ。
北ゴール裏では、ひときわよくとおる少年らの声援が、いちばん僕らの耳に響いていたのは確かであったし、
3点目が入った時など、
僕は、いつの間にやら隣の席で小旗を振っていた、
そうだな、小学3年生くらいの見ず知らずの男児と、
まるで、子の子(孫)とするように、肩を抱き合っていたくらいだ。
どこのジジイかわからん赤の他人と、ハイタッチしたり、ハグまでできてしまう、
これこそ、アルウィンが与えてくれる至福ではなかろうか。
……昨日の日記には、そう書いておこう。
取り急ぎ、では。