(不足はあるが)巧くなった (2024.7.27福島U戦レビュウ❶)

ゲーム開始早々に先制するも、前半で追いつかれ、

そのまま、1 – 1 のドローで、ジ エンド。

暑さの中、互いに手を緩めずに走り競り、かなり疲弊したとは思いますが、

観ているこっちも、ゲームの行方に神経を張り詰める分、疲れるゲームとなりました。

勝利できなかったのだから、

〈ナイス!〉を声にするのは、遠慮するものの、

掛け値なしで全力を傾注したプレイヤーたちを、称賛したく存じます。

……毎度ながら、挨拶にやって来た同士に対し、BOOを見舞うといった、あの対応(南ゴール裏の)は、ないわ。

特に昨晩のようなゲームにおいて。

現実のチーム山雅ではなく、まるで〈幻の窓〉から、チームとゲームを見ているのか?

しかも。

やすやすと、多勢の心理に流されるような精神的な荒廃によって、

我がチームを弱体化している、やっかいな集団です(何度も言いますが)

〈特筆すべき巧妙さ〉
こういうのを、私萬年は、待っていた!

ゲーム開始の、キックオフは、山雅のほう。

ここで、いままで観たことのないことを、やってのける。

ボールを受けた山本 康浩は、センターサークル内で、そのままターンすると、相手の守備ラインの裏、山雅からすると左サイド奥へと、ハイなボールを蹴り込んだ。

ここから、一気に攻撃の潮目がこっちに来ると、立て続けに、コーナーキックが 数本続き、

結局は、その流れから、菊井が中央へと入れたグラウンダーパスに反応した安藤 翼のゴールが実った (4分)。

たとえば、大相撲でいえば、制限時間になってからお決まりのごとく立つ、といった陳腐と緩慢を排除し、

一回目の立ち合いで敢然立つ、抜け目の無さと、ひたすら相手の意表を衝く巧妙。

語呂合わせではないが、こういう思想が、これからの山雅の〈光明〉になる、きっと。

ま、それから(前半が進むと)、じょじょにフラストレーションが溜まるゲームと化していくわけですが、

あの 1点がなかったら、と思うと、あのプレイは、相当に効いたはず。

で、その山本は、イエローカードを呈示されて、累積4枚となり、次節は、出場停止。
― 今日、職場で、ソネさんから聞いた。

なんでも、あれほど酷いプレイ(福島の) をなんでファールに採らないのか?、と主審に詰め寄り、それが執拗な抗議、と見なされたらしい。

北ゴール裏からは、誰かが、なだめに入ったようにも見えたが、

良し悪しは別にして、ああいうカードを防げないのが、

今の山雅のあり様であることは、たしか。

でも、キーパーソンと予見したふたり、安藤と山本が、それぞれ存在感を魅せたので、ちょっとは溜飲をさげている。

では。