上手く、そして 巧く (福島U戦プレビュウ❷)

前回の対戦(第3節)では、山雅は、4 – 2 – 3 – 1を採用。

安藤 翼をワントップ、山口 一真を2列目中央に置き、浅川、菊井はベンチスタートだった。そこから、

福島が、シーズン当初から、ほとんど不変なスタイルを貫き通しているのとは、

かなり対照的な道をたどって、つまり、よっぽど試行しながら、

いまや、(福島と)同一の、4 – 1 – 2 – 3 (≒ 4 – 3 – 3)システム、にたどりついた山雅。
(註、と言っても、システムは万能にあらず)

ところで、 0 – 1 で敗れた、あのゲーム。

13分に、中央を割られた縦パスを、#10森に、ドリブルでシュートまで許して先制されると、

同点、逆転を期して、しゃにむに突貫を繰り返した、その結果、

スタッツは……、

ボール保持は、こっちが 58%、パス数は、福島の 1.5 倍を繰り出し、

シュートに至っては、山雅 13(枠内 6)本、対し、福島は、8(枠内 1)本。

どっちが、ボール保持とパスサッカーのチームなのか?、わからないようなゲームでした。

それから、4箇月が経過しての再戦。

萬年的な観点からすれば、

福島は、自流のクオリティを増す、要は、もっと上手くやるつもりで乗り込んでくるだろう。

対し、山雅は、これから上位を追撃するためにも、上手くやる(個の技量を上げる)だけでは物足りず、

アタマを使って、巧く(巧妙に)立ち回って、ゲームをモノにしなきゃあならん。

❶福島のお株を奪うかのような、縦に鋭いパスを、たとえば、米原や野々村から、菊井、安原、安藤に多用するのか。
そして、ペナルティエリアの(ゴールマウス)中央への侵入をめざすのか。

❷相手の攻撃的な前傾を、そのままひっくり返すように、ロングでハイなボール、ビッグスイッチを、相手陣内奧に叩き込んで、空いたスペースを使うのか。

どっちを選ぶのかは、結局のところ、FC大阪戦のように、

相手の意表を衝き、はぐらかすサッカーをいかに表現するか?、に在るはず。

いずれにせよ、自分の陣形は間延びさせず、相手のそれを縦方向に寸断することが必要で。

となると。

中盤で多く奪取をおこなうであろう山本 康浩が、

かつてのチームメイト(磐田) 宮崎 智彦をいかに抑えるのか、そこがひとつのポイントと診ます。

では。