三つめの勝因 (FC大阪戦レビュウ❸おしまい)

(おさらい) 勝因のひとつめ、ふたつめは、

❶終始攻撃的な姿勢、ファイティングポーズを保って戦ったことで、苦しい時間を凌ぎつつ、ゲームの趨勢を、こっちへと繋ぎ止められたこと。

❷リスタートとその時間を、丁寧、狡知に(アタマを)使うことで、やはり、ゲームの流れを渡さずに済んだ。

さらに、みっつめ。

ナイトゲーム、涼感、といったことに助けられもしたんでしょうが、

❸それは、山本 康裕が、フルタイムでピッチに在り続けられたこと、だと診ます。

彼、初期的には、2列目の右に配されている。

が、適時。

左サイドへ貼り出すと、サイドバックとの連携をしたり、相手のサイド侵入を寸断する、など攻守に効いていて、

これが、チームの攻撃的姿勢におおいに貢献。

相手がパワーを強めるゲーム終盤にあって、

交代したフレッシュなメンツら(滝、佐相、前田) による追い込みと同じくらいに、相手の勢いを阻止した。

終わってみれば、ボール保持は、 山雅 42、大阪 58。

たとえ大阪がボールを欲しがった事情があったにせよ、ほぼ、こっちの注文とおりにゲームを進められたのではないか。

前半のアウェイが、山雅 48、大阪 52 のどっこいどっこいだったのを考えると、

今節のサッカーには、相当に〈工夫の跡〉が感じられる。

最後に。

FC大阪のプレイヤーたちの、ジャッジに対するアピールには、板についた執拗さが在った。

相手ファールを求める、採られたファールへの不満、あるいは、オフサイドの訴え等々。

こういうのは、ゲーム帰趨や勝敗とは紐づけできないだろうが、どうなんだろう?

僕など、ファールが多い方から4番目が、少ないほうから3番目に対し、よく言うよ、と思って観ていた。

ゲーム自体は、ファールは少なくクリーンだったが、

これは、大阪にかなりボール保持が傾いたためであって、

イエローカード 3枚は、確信犯的。

かつ、貰ってシャァシャアしているところは、ジャッジの心象を悪くする、と思う。

山雅のプレイヤーには、あまりやってもらいたくはない、アタマの使い方ですな。

では。