訃報ばかりで,嫌になる。

俳優のドナルド サザーランド(1935~2024年) が、

今月20日(現地時間?) に死去したことを、22日(日本時間) になって知った。

享年 88。

ニュースを定期的に追っかける習慣の失せた僕にしては、めづらしく早く接する訃報。

2000年前の昔から、

人の誕生は、衆人の目につかずに密やか。

けれど、かと言って、

こう逝去ばかりが目につくと、心が滅入って、どうもいけない。

さて。

サザーランド出演作品を、好んで観るようなファンでもない僕にとっては、

『鷲が舞い降りた』(1977年米映画) の、

ドイツ軍のスパイとして雇われた、IRA活動家、の演技が記憶に残る。

彼の場合、登場人物に成り切る、というよりも、

自分の個性のほうへと、役柄自体を強烈に引き寄せて演ずる、といった風味があって、

それが、なによりの魅力。

だから、ご本人の年齢の積み重ねが、そのまま役に滲み出る……。

ご冥福を願って、せいぜい〈生成りな〉人生を過したいと思う。

では。