2 – 3 の逆転負け。
立て続けの2失点、アディショナルタイムの被弾。
後半、チーム組織として機能せず……これらすべてが、落胆を、さらに重くしますね。
サイドを崩して侵入してからの1点目、
コーナーキックからの2点目、
自分らが定番とする方程式では、得点はできた(ひとつの成果!)ものの、
(最後は浅川、といったお決まりのシュートにも持っていけた)
が、実は、前半からずっと、チームとしての基調的な出来は、芳しくなかった。
❶プレイヤー同士の距離が遠いために、(相手から予測可能な)単調なパスしか使えず、したがって、脅威となる攻撃シーンをなかなか創れない。
SC相模原のような、失点の少なさに自信を持っている相手には、
縦、横(サイド☞サイド)に、一気に、素早い展開を図らないと、無意味に、ボール保持率を高めるだけ、になってしまう。
つまり、或る布陣(システム)を採れば万事OK、は間違いである、を証明してみせたようなもので、
パスを引き出す(=貰う)ための、各自の動きが少なく、不活発で、
能動さを欠いた。
これは、後半、
相手のアバウトなボール抛り込みに対し、ラインがムダに下がってしまったことにも繋がった。
強風に影響されないパスによってハイボール攻撃を回避することができなかったわけで。
失点は、ロングスロウやコーナーキックからのこばれ球を押し込まれたもの、
ゆえに、守備に課題を残す。……というのは、違うだろう?
ゴール前の混戦などの対応に腐心したところで、すでに遅いのであって、
その手前、なぜ?、コーナーキックや自陣深い位置でタッチラインに逃げざるを得ないのか、を考えるべき。
いちばんは、
(個人攻撃のつもりではないが) サイドバックやサイドに入って来るプレイヤーによる圧力や、攻撃的なプレイが貧弱で、推進力が出なかったことが大きい。
❷とすれば、50分過ぎに、中盤を支えていた安藤 翼を下げる、というのは疑問。(体調上の理由であれば仕方ないが)
相手は、(前線の収め役としてターゲットになる)瀬沼を、後半冒頭から下げてさえも、
中途半端なロングボールを投入し、そのセカンドを狙う戦法に変換したのだから、その際、中盤で競り合えるタレントは、山雅の側に必須でしょう。
要は、4 – 3 – 3の、3ボランチ、プラス1(安藤)の旨味が消えてしまい、
自然と、菊井が低い位置をカバーするようになるので、攻撃圧が弱まった。
……❶プレイヤー間の距離(位置取り)と不活発、❷中盤の弱体化。
ゲーム様相を決めた、ふたつの主要素の意味が重いのは、
ロングボール、ルーズボールを多用して、山雅の攻撃リズムを狂わせようとする相手は、これからは、もっと多くなるからであって、
修正策をキチンとして置くのが、采配陣による、喫緊な仕事と思います。
では。