註:この記事を仕上げてから数十分後に、相模原の戸田監督解任を知りましたが、内容は変えずそのまま投稿します。他人様の台所事情はわかりませんから。
何度も言うが、
勘違いした方々による、システム万能論が横行しないことを願う。
そうならないためには、4 – 1 – 2 – 3、ではなくて、
〈4 – 3 – 3〉と考えよう。
……4バック(センター2人、サイド2人) が最基底にあって、
その前列に、逆三角形に、ボランチ(中盤)3人が配され、
さらに、最前線には、3人が並ぶ……その程度に。
❶スリートップ3人は、前線から高圧、執拗にディフェンスを行うことで、より高い位置から、攻撃に着手。
❷中盤。
3人が流動的に動き、ここでサイド、前方へとボールを捌いて供給。
そして、前線の後方から、攻撃に参加。
時に望んで、サイドを侵す際の、連携の駒のひとつにもなる。
❸サイドバック2人が敵陣の深くに位置取りする時は、
ボランチのひとりが落ちて、後方で、センターバックとボールをやりとりし、好機を探る。
……❶~❸を上手く機能させられる可能性が高い山雅だからこその、
現状の最適解なのだ。
付け加えると、
安藤 翼という、トップに張っているだけでなく、スペースを前後に走れるタレントがいるおかげで、3ボランチ+1 で、距離感よく中盤を構成できる。
さらに、安藤は、上背がないものの、ロングボールの収めにおいて進化しているから、チームをかなり助ける存在。(by チノ氏指摘)
山雅戦後の、アスルクラロ指揮官中山氏のコメントは、そっけなくて、
― 単純に力負けであって、こっちの力不足。
多くを語ってもしゃあない、という気持ちはあるだろうが、率直でもあって、
やはり山雅が、それだけ力と我慢を緩めずに闘ったことの証明でありましょう。
勝敗よりも、そらへんに、カチンと鉱脈を見い出したような手応えが在ったこと。
それが収穫だった。
とすれば、明日のSC相模原戦の眼目は、
相手より素早くボールを動かす姿勢を保って、
この路線で、ひたすら押しまくる、ってことでしょうか。
前節は、今治に、これでもかのヴィ二シウスで敗れた相模原にしたって、
その分、強度を意識してくるだろうから、簡単なゲームでないことだけは確か。
事情あって、萬年、現地参戦は諦めますが、気持ちだけは、共にかの地へ。
では。