フィニッシャーは君だ (FC今治戦レビュウ❷)

……つくづく思う。

中高年ファン&サポーターの皆様におかれては、

山雅の敗戦に怒り狂うあまり、脳内の血管が切れたりしたらまづいので、我が身を守るためにも、激情をコントロールされたい。

さらに、周囲はばからぬ罵声は、お連れ、たとえば、一昨日だと、奥様の、なんとも消え入りそうなたたずまいが、辛かった……。

さて。

ゲーム後挨拶に回る、チーム面々をみていると、この負けはかなり (悪い意味で)効いているな、という感じがしました。

つまらん雑言を(南にまわって)聞きたくもない、は当然としてあるでしょうが、

それとはまた別の、閉塞感。(気になります)

ゲームの総評。

相手に中盤で思うようにさせた北Q戦ほどには、悪い内容ではなかったと思う。

ただし、特に攻撃面で、思うようにさせてもらえなかった点では、かなり重症か。

山雅の攻撃を、サイド(外)へ追いやって、その頓挫を誘う、という今治のスカウティングと実践にハマりましたかね。(by チノ氏)

❶守備 ☞ 1失点目は、スピードで捕まえきれないクロス、2失点目は、セットプレイからのこぼれ球。

両方とも、今治の、伝家の宝刀的得点パターン、しかも、決めたのは、要注意のストライカーたち。

2失点目。
ゴール前におけるお手玉のような高いボールの行き来については、
思い切って出てパンチングだろう、大内よ、とは言いたいが、

注目すべきは、1失点目。
対クロス投入者、対ファーストタッチャー、そして、対フィニッシャーと、3つのガードが、すべて機能しなかったのは痛いけれど、

ここでのポイントは、

シュートを放った相手#10を逃がしてしまったのが、山雅#10菊井だったこと。

そこが、このゲームの、攻撃における本質的な欠陥!!

❷攻撃 ☞ 2列目に配されている、とは言え、

前半、菊井が、かなり低いエリアでプレイしたため、彼を経由してのボール捌き

が見られず、その存在感を魅せられなかった。(それゆえ、前半の失点時も、最基底に居た)

ダブルボランチを配しているのだから、彼らから、または、センターバックからの配球を、菊井には、高いスペースで捌き、前線へつないでもらいたい。

そして、毎度のことだが、後半、リードされていると、

残り20数分あまり、遠目からのクロス投入、それと、高さ(ジョップ、常田ら)をアテにしたハイボールの抛り込みに終始する。

いわゆるパワープレイなんでしょうけれど、

ゲームスタッツでみると、負けた山雅のほうが、より良い内容になるんですね。

これ、サッカーの皮肉のひとつで、たとえば、シュートは、相手の2倍は打ったはず。

ただし、今節の場合は、戦い方の硬直化よりも、

たとえば、クロス投入を、菊井や山口がやってしまう、という機能のズレを指摘したいのです。

本来、あの時間帯では、彼等は フィニッシャーとして、中央、つまりゴールマウス正面に近い場所、あるいは、クロスがこぼれたスペースへ入っていく役割ではないか。

浅川、ジョップ、そこにさらに、山口、菊井が入り込んでいかないと、脅威にならない。

ということは、クロス投入者は、ボランチ、または、佐相、山本(サイドバック)、さらには、ジョップらであるはずだった。

終盤、チームとして、彼からの配球やクロスを期待しているのか、どうしても菊井にボールが集まる。

(もちろん) チームの約束事をなにも知らない萬年ですが、

果たして、それでいいのか?

ゲームをとおし、菊井と山口の運用の仕方、され方が違うんだなぁ。

そこが、僕の、問題提起。

(もちろん、村越、安藤のゴールを否定はしませんよ)

でも、まぁ。

過日、常田に注文をつけておいた、右サイドバックへのビッグスイッチは、少なくとも 2回は敢行してくれたから、

すこし溜飲を下げつつ、

ボールを収めたサイドプレイヤーが、相手守備の整う前に、クロス投入(アーリイクロス)、または果敢にカットイン、を期待しましょう。

では。