1 – 1 のドロー。
で、PK戦をやって敗退。
PK戦は、成功率80%の〈みづもの〉ですから、その前で、決着をつけないと。
プレビュウで申し上げたとおり、
90、120分間で勝てなければ、実質、やっぱり、山雅の負けです。
(たとえ、PK戦を制したにせよ)
後半アディショナルタイムの失点。
枠に飛んだフリーキックは、本来なら掻き出せた、と思うので、その時点で、山雅のゲームプランが破綻した、ということ。
あの先発、登録メンバーだと、交代カードを切るにつれて、(得点のための)切り札に乏しくなるのが見えていましたし。
……以上、ゲーム総括。
次に。
僕は、諸事情で不義理にも、地上波での観戦だったので、印象も限定的になりますが、
このゲームのポイントをいくつか指摘しておきます。
❶観客は、5,000人超。
リーグ戦ほどの重要度ではないけれど、それでも、昔からの良きライバルとの対戦だから。
……そんな位置づけに、ほぼ見合う入りだった、と思います。
つまりは、〈大衆〉の観方は、かなり冷静で、わきまえたもの。
地域対決にフォーカスするような論調が、一向になくならないのにはうんざりです。
南信、東信、いやいや、北信からさえも山雅を支援するファン&サポーターを、忘れちゃあいけません。
裾野を広げたいのに、〈松本〉の唯我独尊思想は、困ったものです。
❷霜田さんに訊けば、これがベストメンバー、と断言するには違いないけれど、
〈今季仕様〉の山雅を、少々織り交ぜながら、リーグ戦への探りを入れる、そんな布陣でした。
その中、浅川 隼人が、先制弾で結果を残すとは。☞ 絶賛に値いします。
パルセイロのターンオーバーは、山雅のそれを、もっと上回ったようですけど、
双方が、リーグ本番に備えて、手の内を全開示したくない思惑があった、と診ます。
❸それでも、長野のボール運びには、それなりの片鱗は垣間見られ、
山雅にとって、守備面だと、ボールホルダー阻止と、空いたスペースへの手当て。
この両方を、いかに両立するのか、それが、対パルセイロ戦の鍵といえる。
他方、攻撃面。
プレイスキッカーは、昨日は、安永 玲央だけを見せており、リーグ戦でも、おそらくは同程度の被ファール(19個) になるでしょうから、ここは、工夫のしどころが在る。
ま、今回のゲームは、
その対戦感触と、垣間見えたパルセイロ流儀から、リーグ戦に向けた〈序章〉ととらえれば上出来でありましょうし、
残された2度の対戦は、まったくの〈今季仕様〉になることを願うのみ。
それにしても、いちばんの驚きは、
新たなロングスロワー、滝 裕太の登場、でありましょうか。
では。