前の記事で、
山雅を、ファン&サポーターにおもねっている、と批判した僕ですが、
たとえば、『ツヨクナル』にしても、いかんせん、〈勝利〉に飢えている観衆への迎合に思える。
たしかに、先季の勝率は、40%をすこし切っていたから、
それを、60%近くに持ち上げることは、しなきゃあならん、としてもですよ、
強い = 勝つ、と短絡的にとらえる向きを、気にし過ぎ。
まぁ、みづからを弱者と認めたうえでの、合言葉、と受け取ってはいますが。
……話が逸れて、失礼。
明快とは、もちろん、富山のサッカースタイルのこと。
監督は、3季目。
やり方もより徹底してきていて、昨季と、ほとんど変化なし(と診る)。
どちらかと言えば、左サイドを優位的に使う。
しっかり守っては、
ルーズになった、あるいは、奪取したボールを、
ただちに、前線へ入れてシュートまで持ち込む、ロングなカウンターを身上とする。
攻撃回数は少ないが、一気に反転する富山の攻撃を捕まえられないと、
失点の可能性が、かなり高い(シュート決定率は、抜群に高いと記憶)。
ならば、山雅は、どう対抗するか?
ひとつ。
2023季の 対富山戦 2連敗。
あれは、僕からすると、ゴールキーパーで落としたようなゲームだったから、
現状の先発起用が、そのまま踏襲されることを、願う。
ふたつ。
ルヴァン杯アビスパ戦での学びとは、
ボールを握るはいいけれど、トラップミス、安易なロスト、プレゼントパス(パスミス) は、カウンター志向の相手とやる時は、大危険なり。
これでした。
福岡ほどの強圧ではないにせよ、
富山のスタイルを考えれば、この学びを活かさないと、痛い目に遭うことは必定。
弱気、その場しのぎ、軽いプレイはご法度で、
あくまで強く、前方向へ運ぶ、これが基本だと思います。
クリアにしても、中途半端は、命取りになろう。
みっつ。
こっちは、サイドのプレイヤーとスペースを活かしたいはず。
ですが、そこで押し込むことは、
同時に、センターバック2枚に守備が集中することになりますから、相手のツートップと数的にタメになってしまう。
橋内を配置して、守備に敏捷性を確保するにせよ、どうやって、相手の攻撃に枚数を手当てするのか?
これには、左右のサイドバックが、連携によって、たがいに高低なポジション採りをするか、
あるいは、ボランチのひとりが、アンカーのように最基底に落ちるか、そのいづれか、でしょう。
前線からの守備で、富山の体勢を、できるだけ奥深く押し込もうとする際にも、
ボールが頭上を越えて、守備の裏を衝かれることは、常に覚悟しながら、です。
……この三つを、手当てしておいて、
さて、昨季は無得点!!に終始した、富山のゴールに向かいましょう。
その際、どっちが中三日の連戦チームやら?、と嘆息されないような、
力感あるプレイを、山雅には、くれぐれも望みます。
では。