― スタメンみたら、キーパー神田、とあったから、ビックリだったよ!
ゲーム当日は、スマフォで経過を追いかけていたらしい山雅課長から、そう言われまして。
【エピソード❶】
神田 渉馬の抜擢は、もちろん本人の成長と技量に負うものだけれど、
ディフェンスラインに、高橋 祥平、馬渡 和彰といった経験値を有するメンツが並んだことも、それを可能にした大きな要因だろう。
ゲーム中、ヘディングでバックパスされた状況で、神田の反応が遅れた際、彼に向かって、高橋がかなり厳しく言っていた。
常田、野々村のセットに、こういった教示のシーンは、あまり期待できない。
神田については、長身とリーチ長で有利で、セーヴィング後の体勢の立て直しが素早くて、いいね。
【エピソード❷】
なんのために走るのか、がよくわかるチームの仕上がり。
惜しくも得点にならなかったが、安藤 翼からのフィードをそのままボレーで打った浅川 隼人の位置取り。
2点目(オウンゴール)時の、サイド奥のスペースに走り込んだ安藤に、瞬時にポンと出した、馬渡のパス。
これらは、〈その時、そこに居るために走る〉の、好見本だったと思います。
それは、中盤において、山本 康裕のボール捌きにも言えることで、
あらかじめ備えておいて、実に平静に、しかも速く、駆け上がる他のプレイヤーにボールを配すセンスには、瞠目しました!!
こういった、流れるがごとくに、相手ゴールに向かう前進は、いままでなかった新味。
菊井 悠介にただ依存していた切り込みが、多重的、豊富になった。
……新しく吹き込まれた風のふたつ、をあげてみましたが、実際、こうして眼前に示されると、なんとも嬉しい。
昨季最終戦と、宮崎戦のスタメンを比べたら、
両方にある名は、常田と滝のふたりだけ。
しかも、新加入を5人スタメンで並べるとは、
これだけを観ても、こりゃあ、今後も、楽しみな風が、多く吹きそう。
では。