と、甲高い、怒鳴り声が、隣家からしばしば聞こえてきた、十数年前。
長男を怒る母親の、
怒声が、ますます自分の怒りを増幅するようすに苦笑するしかなかったが、
おかげで、僕は、彼の名を知るようになった。
中学校からの下校時、庭先を通る彼を見かけると、
怒られまくっている辛さを慰めるわけにもいかずに、ただただ、
― 今日は、お疲れ様!!、と声がけしたりすると、
愛想よく挨拶を返してくれた、ヒロキ君だった。
で。
今日は、おんなじ名の、山本 大貴に、
やはり、お疲れ様!!、とあいさつをしなければならない。
都合、5シーズンを山雅のために闘ってくれて、
やはりいちばんに想起されるのは、
2014年11月1日、博多の森での、対アビスパ福岡戦における、
2点目のミドルシュートだろう。(現地観戦の家人は、目撃したはず)
次なる人生での活躍を祈るとして、
2シーズン続けて二桁近い得点を挙げた山本を契約満了にしてまで、新スタイルにこだわる長野は、なかなかの強敵かも知れないな。
こうなったら、6月29日の、ホーム対パルセイロ戦の際に、
宮阪 政樹と山本の引退セレモニーをやってしまうのは、どうか?
では。