ナショナルチームが 教えてくれる。

この前の、対イラク戦の記事で、実は、

― 欲を言えば、無骨、屈強なセンターフォワードが常在するならば、このチームは、もっと面白い。

と記そうとしてやめたんです。

で、ハイライト動画のみで観た、対シンガポール戦では、

上田 綺世が、3得点の活躍。

彼、猛アピール。

頼れるフォワード第一人者の地位を、固めつつありますかね。

ペナルティーエリア内の狭いスペースを使って侵入するには、上田並みのプレイスピードが備えわっていなければ、ということなんでしょうか。

チームとして、攻撃面で息を吹き返したという印象ですが、

実は、その前段の、〈攻撃的〉守備の安定と深まりが、効いているように思う。

つねに、チームとして攻撃態勢への〈秒速〉反転を考えて守備をする、そんな感じ。

攻撃サッカーというのなら、前線からの強圧に加えて、

中盤より下のプレイヤーが虎視眈々と、前線の動向をうかがっていて、すかさずボールを入れる、そんなのが望まれる。

ナショナルチームは、おそらくは、点を多く獲るという哲学で動いているから、

ゴールキーパーも、前へのボール供給の巧さ、という観点から先発を決めているのでしょうか。

悪くはないが、観ていて、どうもバタバタして、粗雑。

その結果、ゴールマウスが空いてしまったり。

イラク戦はそんなプレイがあって被弾しましたから、

先制点をこうむると、かなりしんどいゲームを強いられる。

そこらは、山雅の事情にも通じるところであって、

先季、キーパーの不調によって落としたゲームが、少なくとも 3つはあったと、僕は診ていて、
(でなければ、2位に入れた、もちろん、獲らぬタヌキのなんとか)

キーパーの選択こそ、今季の肝心要、と考えます。

……と書きながら、白井 裕人のレーザービーム(フィード) が想い出されたりで、

あぁ、今年は、あれを再びみせられるのか?、とけっこう感慨深いわけ。

では。