着々とすすめ、秋春制。

このテーマは、2度目。

(できれば、もう終わりにしたい)

秋春制への移行。

その動機はともかくも、日程的には、

12月中旬~翌2月初め頃まで、かなり長期なウインターブレイクを挟む、のが Jリーグの考えらしい。

ならば、現行の春秋制と、冬季のゲーム催行についちゃ、さして変わりなくて、

あとは……、
❶中断期間に効果的なトレーニングをおこなえる施設と、仕組み(遠征費用の軽減措置)
❷ホームとアウェイ日程の、平等性
❸学卒入団者のスムーズな受け入れ

……残る課題は、どれも、手続きや態勢面。

さらには、観戦者にとっては、

冬季観戦の快適性、全屋根、シートヒーターなどの、スタジアムグレードアップが切望されるが、

自前のスタジアムを持たないクラブにとって、これは、行政頼みの領域。

となると、充足を待っていたら、(できたにしても) 今後、数十年を要するはずだから、当面、解決しない話と見切るほかない。

Jリーグのやり方は、(強引さを避けて) 議論に、手厚い公開性を持たせている。

その過程で、先般、12/14の理事会で、全60クラブによる投票が実施された。

それは、おおざっぱに、以下の3つより一択の方式で……、

❶移行することを結論とした上で、課題(デメリット) をつぶしこんでいく。
❷結論を、さらに数箇月間先送りする。
❸移行は実施しない、検討は打ち止め。……から選んでの投票。

結果は、❶ ☞ 52クラブ、❷ ☞ 7クラブ ❸ ☞ 1 となった。

まぁ、妥当でしょう。

これをもって、いわば大阪城の外内濠は埋まり、正式な決定の下ならしが終わった。

Jリーグ公式サイト上〈シーズン移行の検討〉でやってる〈決めつけ〉を論破できるような理論武装は、実質、各クラブにはできない相談。

クラブにとって移行によるメリットを多く獲るためには、賛成の立場で議論に参加するのが、リアリスティックな経営だろう。

反対を明確に打ち出し、投票で ❸に投じたのは、アルビレックス新潟のみ。

ビッグスワンの在る新潟市(下越地方)は、降雪の少ないエリアだが、

全県をホームタウンとしているから、
降雪の多い中越、上越のファンサポーターに配慮する格好での、反対表明と僕は診ている。

長岡あたりの、雪の季節は、(特に夜間は)外出を控える、家でおとなしく?飲酒する、そんな生活の様式/感情に、敢えて挑戦することは、したくないだろうし。

かつて。

新潟戦に向かうため、北陸道を走った時、リボンマグネットをつけた長岡ナンバーの車をみたが、

果たして、上中越地方から、ビッグスワンへと通う人々はどのくらいなんだろうか?

いや、たとえひとりであっても、反対は変わるまい。

― 雪国の生活事情は、他地域の者にはわからない、という新潟の社長発言は

理論武装するつもりもない反対、と言う意味で、わかりやすい。

だから、僕には、返す言葉が見つからない。

けれども、これほど気骨あるお方ならば、

いざ移行が決定されれば、日和見のクラブなんかよりは、ずっとしたたか、敏速に動くに違いない。

では。