言う側と,やる側と (福島戦レビュウ❷)

プレビュウでは、引き分けでもダメ、と言っておきながら、
そこそこ観ていられるゲームができていた、と僕が肯定的に診るのは、

その舞台裏に、チームが日頃、自分流のサッカー創造に取り組んでいる注力、努力の存在を感じるからでありまして。

毎度、クドくて誠に申し訳ありませんが、

夏の移籍(復帰)も含め、今季のチーム編成くらいに、

現場におけるサッカーの変容、変換に効いたのは、数年来なかったように思う。

たとえば、先制点。

藤谷 壮が、ゴールラインぎりぎりから蹴り込んだクロスボールを、

走り込んだ滝 裕太が、右足で後方にキックして送ると、

それを、渡邉 千真が滑り込みながらボレーシュートで決め切ったやつ。

3部リーグでは、ちょっとお目にかかれない魅せるゴール、だった。

そもそもが、サイドチェンジして、藤谷にボールを送ったのは山口 一真。

ゴールに結実した連携に絡んだのは、すべて新加入組であったのを、偶然、とは思いたくないわけです。

現状。

イチかバチかは棚上げしといて、流儀を培おうとする姿勢は、買います。
正直な話、来シーズンも視野に入れざるを得ない時季でもあれば、なおさら。

失点したものの、あのPK、ビクトルが右に飛んだ予想は当たっていたし、

― あぁ、ゴールキーパーでどれだけゲームをムダにしたのようっ、と家人は、今になって愚痴るのだけれど、

ようやくと、僕が3回は指摘していた事情、に思いあたったようでして、

……あとは、下川 陽太が復活してもらいたい、というのが僕のホンネ。

では。