贅沢をすこし 秋に。

(画像版権所属先: オフィスウエストウッド)

アウェイ沼津のスタジアムで、〈のっぽパン〉を売っていた。

おそらく、静岡県人なら、その姿と味は誰もが知っているパン。

なぜか手は出なかったんだが、単身赴任で富士市に住んでいたから、懐かしさを憶えた。

さて、身近の。

小〇パンの〈牛乳パン〉は、

いまや、予約しておかないと購えないといった、オカシナことになった。

たかがパンなのに!!……、と義憤さえ覚える僕であった。

が、さいわいに家人が、

市中某所で、それにまったくひけをとらない、そう、むせるくらいに濃いホイップクリームを挟んだ品物を発見。

もちろん、牛乳パン、と銘打ってある。

で、いまは、それを週一くらいで楽しんでいる。

くわえて、今週は、スチューベン(葡萄)二房を、久方ぶりに食せたから、

もう、これで、この秋に思い残すことはなくなった。

満ち足りた愚者であるよりは、満たされないソクラテスであれ、という格言を信奉している僕ゆえに、

特に、食物については、わづかの関心で生きていきたい、と思う。

では。