勝たせられないスタジアム (2023.10.8 岩手戦に思ふ❶)

終わってみれば、1 – 4 のスコア。

2部リーグ体験者とはいえ、それほどの強烈さを感じさせない対戦相手に、この結果。

……、というのが、いちばんの感想でしょうか。

チノ氏に言わせると、

前半、ゆるく来た岩手に、変につきあってしまい、陣形がたてよこにルーズになった、

つまり、自由に使えるスペースを与えての、2失点。

そして、僕の診立てだと、80分過ぎての失点というのは、飽き飽きしたデジャヴのひとつ。

まるで、前節の(野々村がやった)お返しのような打点高いヘディング(3点目) が決まると、

かなり多くの観客が、スッと、席を立っていった。

1 – 2 の場合、次の点がどっちに入るかで、大勢が決す、というリアルと、

そうなれば、今の山雅にはそれを挽回する力量もないことは、皆さんよく知っていらっしゃる。

冷たい雨を理由にはできない、何か。

象徴的だったのは、選手挨拶の際の、南ゴール裏。

(そういうのは歓迎しませんけれど)、盛大なBOOも起らず。

北ゴール裏からみて、それが怒声なのが鼓舞なのか、おそらくは、後者だったんでしょうが、てんでんばらばらの発声が起こるばかり。

まるで、落胆をおそれて深い没入を避けようとするかのような退潮と、散発的なかけ声と。

戦績が思わしくないから、3部リーグにいるからと、

観客数やスタジアムの高潮感の減少について、クラブやチームを責める向きがあるらしいけれど、

鼓舞するスタジアムを演出できるのは、観ている側の特権であるから、

〈勝たせられない〉アルウィンは、やっぱり、僕らの力不足の結果、と思う。

まっさらな観戦のウキウキ感を、いつしか、どこかに、置き忘れてきたのかも知れない、山雅界隈は。

さあ、これから!!、といった成長途上にある3部のチームを観るにつけ、

そういう〈初心〉を取り戻さないとなぁ、と思いつつ、

RAZUSO更新と、トミカ山雅バス入手の、義務を果たした感のまま、

スタジアムを後にしました。

では。(サッカーの話は❷で)