オプションの裏付け (八戸戦レビュウ❷) 

ゲーム後半でやって魅せた、ロングボール作戦は、

まぁ、今後、使えるオプションのひとつくらいには、なるだろう。

忘れちゃいけないのは、前後半の戦法転換の前提には……、

❶ヴァンラーレが、3バックで、
守備にまわった際には、5 – 3 – 2 といった格好となり、
かつ、カウンター狙いの前傾体制となるサッカーをすること。

つまりは、ロングボールで、最終ラインの裏を衝かれ、かつ、センターバックがタッチライン方向へ引っ張りだされると辛い、という事情があること。

❷山雅が、交代カードとして投入しうるタレントの質において、3部リーグにあっては、他よりも頭2つ半くらいは、優位性を持つこと。

……、を挙げておきます。

つまり、リーグ戦の今後をみすえた時、

❶から導かれることとして
☞ 3バックを採用して、手強いカウンター攻撃をするチーム、
たとえば、岩手、長野、沼津には、有効な手段になり得る、ということ。
(もちろん、ゲーム様相次第ですけどね)

日程をみれば、なに、すぐ次とその次ですけれど、

こういう戦法一辺倒にならないゲームをすることが、まづ大切であって、でないと、いままで積み上げた宝の持ち腐れになってしまう。

次に❷について。

手早く言えば、交代カードの切り方すべてが、戦法の貫徹にキッチリはまっていた。

これこそが、素晴らしい!!

しかも、すべての力を前方向へ、という意思統一、これが、効いていた。

ターゲットとなる小松 蓮は、最後まで稼働するとして、

すばしこい八戸のナイジェリア人フォワード#90には、藤谷 壮を当てがって、かつ、2人でつぶす。

野澤 零温は、右に置いてファーストディフェンスに専念させるはずだから、

はて?

すると、山口 一真は左なのか、活きるかね?、

と、懸念しましたが、なんの苦もなくプレイしていて(見くびってごめんなさい)、

同点弾アシストの起点となり、さらに、逆転弾(そのひとつ前のコーナーキッキッカー)を導いてと、かなりの貢献。

住田 将も、3列目から何度も猛然とチャージする、などなど。

交代に、メッセージ性が伴っていること。

山雅がゲームをモノにする時は、これが必ず介在している、好見本でしたね、一昨夜は。

では。