…ここまでと、これから、を見すえながら、前節から価値をいくつか拾えば、
❶恒例の花火、といったお楽しみと、富山サポーターのご来訪があったにせよ、
今季2度目(FC大阪戦に次ぐ) の、10,000人超え。
参戦リーグや、戦績がどうのこうの、という〈常勝観たさ、勝ち馬乗りたさ〉だけに左右されないところの 山雅愛。
チームが真に強くなれる、その根っこの部分が確かであることを、思い出した。
❷ゲームの翌々日。
やって来た息子が、
― もし、街中で、プライベートに國分に遭ったりしたら、お前、何回外してんだよ、って毒づきたくなるだろうね、きっと。
確かに。
とりあえず打ったシュートが入ってしまう、と嘆くなら、村山よ。
常田が触ってコースが変わったとはいえ、動きもせず見送らずに、とりあえずは、飛びついて見せろよ、とも言いたいしね。
……、と各論はともかくも、
〈目をおおいたくなる勝負弱さ〉を前にして絶句、というのが、大方のファン&サポーターの、あの夜の真情。
やろうとしている、または、やっているサッカーの良し悪し(面白さ)、と勝ち負けが直結しないがゆえの苦悩、そんな感じか。
(勝ちから見放されている、が家人の表現ですが、運命論的、擬人的なもの言いには抵抗感あり)
……、それほどに、富山戦の前半は、出色の出来だった。
ならば、それをひっくり返して、〈勝負強さ〉を身につけなくちゃあ、となるんでしょうが、
おそらくは、リアリズムと細心で、ルーテイン的なことがらを徹底することて活路を拓くしかない。
たとえば、ひとつ。
サイドの攻防が増せば、富山戦のように、ハーフラインをすこし越えた自陣の、タッチライン近くから蹴り込まれるフリーキックが繰り返される。
この時、山雅はディフェンスラインを高く設定しているので、ラインとキーパーの間に、かなり危険なボールが入ってくる。
ならば、その位置でファールを犯さなくて済む備えが要るわけで、
どこで相手ボールホルダーを捕まえるのかを、(攻守一体をやるのなら) こっちが反転攻撃をスタートする地点と、表裏一体でデザインしとかなければ。
カットされて先制点を浴びるキッカケとなった、(左サイドで)米原が、下川へ出したパス。
あれを、単なるパスミス、と言って責めるのではなく、
あの高さ(=位置) でパスを発動することの是非、それを、チーム戦術との絡みで検証することを願います。
後半は、富山が、山雅最終ラインに追い込みを強め、それを、はがす、かいくぐるのにけっこう手こずった。
こういう場合、守功一体の反転ポイントについて、チームとして共有、徹底すべき、と思います。(ボール保持が、こっちに60%傾くような状況では、特に)
❸プロのプレイヤーを擁するチームである以上、お金(財政事情)がまわるように経営しながら、資金を有効に使うのは当たり前。
ましてや、ポンと億円単位で、赤字を帳消しにしてくれるようなパトロンも親企業も持たない山雅は、チマチマやっていくしかあるまい。
今季に関して言うと、チーム編成はかなり効果的で、コストパフォーマンスはそこそこ、と診る。
鈴木 武蔵やダヴィを獲ったものの、使えなかった過去とは、雲泥の差。
降格や戦績に対する不満からなのか、分別なく下劣な言動をおこなう(器物損壊疑い、と聞く)者は、はっきり言って、ご遠慮願いたい、スタジアムからも山雅界隈からも。
だいたいが、経営トップ否定が腑に落ちるように理屈や、理論を提示できるんかいな?
チームに厳しく、との大義名分下、ゲームもよく観ずして、ただうっぷんを晴らしているだけのファン&サポーターに対しては、
クラブは、毅然と対処するのがフェア、と考えます。
では。