八朔の白、それと赤。

昨日は、 8月1日。

古式な言い方では、八朔 (はっさく、8月ついたち、の略)。

ジャガー氏 (職場の同僚、登山ガイド) は、その学生時代を京都で送っていたから、

彼に、もしやこの日、

白い着物すがたの芸妓さんが、習い事の師匠宅に、お礼の品を持って挨拶にまわる風景を観た?、と訊ねたら、

一切なかった、とのことだった。

そりゃあ、そうだろうな。
彼、夏季休暇も、バイトで明け暮れしていた学生だったらしいから、住む世界が違うか。

しかし、白尽くめのイデタチで、炎暑の洛中を、涼やか?に歩く、なんてのは、昔の人は洒落たことを発案したものだ。

これが、平清盛が京都の街に放った、秘密警察になると、

真っ赤な衣装に、オカッパ髪の若者たちであった。

どこが秘密?、と言いたくなるが、

その恰好で歩き回り、平家政権への不平不満分子を摘発した、という。

……、ということで、来夏は、ジャガー氏にガイドをお願いして、梅雨明け直後の今頃、

〈八方池〉行を考えています。

ジャガー氏によれば、ゴンドラとリフトを使って行けてしまうので、とても登山とは言わないそうだけれど、それでも〈山行〉、と思って楽しみにしよう。

では。