敢闘賞は、菊井 悠介。
というのが、ゲームを象徴していました。
その攻守にわたる貢献、ボールの持ち出しが相当めだっていて、
他には、(左サイド) 下川と滝の連動性、(右サイド) 藤谷の突破、小松 蓮の献身、鈴木 国友の積極性、そのぐらいでした、取り立てて評価したいのは。
それに比して、悪くはなかったが、けれど、ボランチ陣は、イマイチ存在感に薄い。
(米原 秀亮は、ゲーム勘がいまだ復調せず、縦パスの引っ掛かりがめだった)
チノ氏が、福島#41 上畑をかなり絶賛し、彼を獲れくらい、の言い方をしたのは、ボランチの強化を求めている、と思う。
(註;上畑は、小松 蓮と産業能率大の同期で、同い年)
悪くないが良くもない、というのがいちばん困るんで、
たとえば、右サイドを活性化するには、國分 龍司(先発)から榎本 樹への切り換えは、後半冒頭からすべきでした。
……なんだかんだで、佐藤 和弘の流出が、いまだ地味に効いているなぁ、と思っていたら、
ここへ来て、安永 玲央を水戸からレンタル移籍で獲って、ボランチの攻撃性を上げよう、としている(と診た)。
2年前、(安永と同年齢の) 平川 怜を上手く運用できなかった轍を踏まない事だけを祈ります。
さて、福島戦に価値を見いだすとしたら、
❶(テニスにおける)アンフォーストエラーの類いを、どうやって減らすのか?
その宿題を貰った、ということ。
つまり、フツーだったら(難易度が超絶高くもない)ボールをリターンしてよ、ということ。
愛媛戦で魅せた、決死の意思統一は、プレイの力点を、各人に明確にしていたように思われ、それに比べると、
山雅がイニシアティブを執っているようにみえても、
両サイドにフタをされた場合、センターバックからサイドバックへと展開したい場合のアイデアがかなり乏しかった。
その際、もっとボランチが顔を出して、ボール配球に絡まなければ、相手の守備網に破綻は生じない。
サイドバックからの単純なクロス投入が、何回、相手GKに直接キャッチされたことか。
中央を固めた守備網は、あとひと手間工夫を入れて、疎を生じさせないとゴールは難しい。
あるいは、シンプルに見切って、ミドルレンジからでも打つとか。
さらに、大胆なサイドチェンジは、むしろ、福島が多用する始末。
ここの改善が、次節以降への、外せないポイントでしょう。
❷アラートの落とし込み。
指揮官は、全責任は自分にあり、と発言。
であるならば、セットプレイ(含むロングスロー)に活路を見い出したい福島(プレビュウで指摘した) に対し、
そこらへんの注意信号を、プレイヤーに植え付けていたのか?
2失点は、すべてセットプレイから。
1失点目、あの絶好な、こっちからしたら、かなりヤバい位置で、ムダなファールを与えた常田。
2失点目、ゴール30m以内でタッチラインを割りそうだったボールを、まったく追わなかった宮部。☞ 結果、ロングスローを与えた。
状況を考えれば、かなりの、軽率、怠慢なプレイだと思うんですが、ここらはきちんと落とし前をつけるべきでありましょう。
……なぜなら、次節八戸戦は、もっともっと厳しくやらないと、モノにできないはずだから。
では。