僕の場合。
(それを職業にしてもいないので) 食べ物や食事が、人生の関心事ベストスリーに入ってくるようだと、お終いだろうな。
できれば、ジョン スチュアート ミル(1806~1873年、英国の哲学者) の言葉、
― 満足な豚であるよりは、不満足な人間である方が良い。
同様に、満足な愚者であるよりは、不満足なソクラテスである方が良い。
……、を心のどこかで範として生きたいゆえに、食欲の満足を専一に求めることに、なにかしらの罪悪感がぬぐえない。
と言っても、たまには、食品に感銘を受けることも、あっていい。
昨日。
高温多湿の天候が続いたためか、
昼ご飯にほとんど意欲が湧かないままに帰宅すると、
家人が、〈盛岡冷麵〉を作って、待っていてくれた。
取り寄せ注文をしてあったものが、先日届いたので、とのこと。
地元の有名店(繁盛店?)が、テイクアウト用に調製したものを、そのまま調理したという。
食物に関しては、あまり関心がなく、ゆえに、きわめて知識不足の僕なので、
冷麺と呼ばれるメンの食感、キムチを使っていること、スープがさっぱりしていることなど、初めて知りました。
減退した夏の食欲には、夏野菜をふんだんに使うなどすれば、贅沢な一品でありましょう。
包装には、イーハトーヴ云々、と宣伝文句が記してあるが、
このメニューは、その死後30年後に考案されたから、生前の賢治は食べられなかったわけか。
ただ、惜しむらくは、これが3週間くらい前であれば、
グルージャ盛岡を〈喰って〉準備万端で、ゲームに臨めたのに……。
では。