Engel On Our Shoulder……
映画『セイヴィング プライヴェイト ライアン 』(ライアン二等兵を救え、1998年公開、米映画) の終末。
プライヴェイトとは、米軍における、新兵の次くらい、つまりは、最下位の階級名。
ひとりの母から息子4人すべてを戦争で奪ってはならない、といった米国式信念による作戦とはいえ、
優秀な猛者ぞろいの小隊をまるまる、ライアン二等兵ひとりの発見と救出に投入することに対する、兵士間に漂う、わだかまりみたいな空気感が、
巧く伏線として描き込まれているので、それだけ最後に、カタルシスが用意されている、といったシカケ。
スピルバーグ作品ほとんどが持つ、こういうサーヴィスは、いいですよね。
さて、そのラストシーン。
ドイツのティガー戦車を前にして、壊滅寸前に追い込まれた分遣隊の頭上に、
突如、友軍のマスタングP-51 が飛来して、ティガー戦車を撃破すると、
負傷したミラー大尉(トム ハンクス) が、その機影をやっとこさ見上げて絞り出すのが、冒頭の言葉でした。
ネイティブスピーカーに確かめたわけではありませんが、
天使がそばにいてくれる、という定番的な表現なんでありましょうか、あれ。
で、萬年の場合。
去年に比べて、ニジュウボシテントウ虫による、ジャガイモの葉の侵食が極端に少なくて、まことに助かっているんですけれども、
これ、ナナツボシテントウ虫が多く発生して、それら食害虫を捕食してくれているからなんです。
葉の上、梅雨の陽光の中、くっきり鮮やかに輝く深いオレンジと、漆黒の斑点よ。
あぁ、まるで、天使のようだ……。
註 ☞ ニジュウボシは植物食、ナナツボシは動物(昆虫)食。
では。