木も 森も 見る(鹿児島戦プレビュウ)

第9節長野戦に戻ろう。

当夜、それぞれの先発フィールドプレイヤー10名の平均年齢(シーズン開始時)を算出すると、

長野パルセイロ   ☞  27.2 歳

松本山雅        ☞  26.4  歳

さらに深掘りしてみると、

長野 ☞ 34歳の宮阪をかしらとして、30歳オーヴァーが、計4名

松本   ☞  30オーヴァーは、パウロ(34)と、橋内(35) のふたり ……。

サッカーは年齢のみでやるものでもない。

けれど、長くプレイすれば相当の経験値が蓄積されるから、その部分では、長野に分が在った、と言える。

いくら、山本、村越、菊井が、ふてぶてしくプレイしようとも、

両者、対戦の基本構図は、

より若いタレントを集めた山雅 vs それよりかは若干経験値を有する長野、だった。

何故、ここから説き起こすか?

今節対戦する鹿児島ユナイテッドの、

前節先発フィールドプレイヤー10人の平均年齢 ☞  29.2 歳

を言いたかったから。

そして、10人中、各ポジションにまんべんなく、7名が30歳オーヴァー、というマコトに象徴的な編成なんです。(しかも、ロメロフランクは、不出場だった!)

だから、鹿児島のサッカーは、良くも悪くも、ヴェテランによる味付けによって多分に左右されるのであって、山雅が衝くとしたら、そういった部分だろう。

もちろん、それほど巧く衝けるはずもない。

けれど、前後左右に相手を動かせれば、我慢することによって、時間が進行するほどに、こっちが走り優れる限りは、優位にはなりそう。

つまりは、先手先手で追い込みに行かないと、反対に、相手の注文どおりに走らされて疲弊し、陣形が緩くなる、を意味する。

ところで、橋内右サイドバックには疑義を呈する僕ですが、おそらくは、第6~7節の3ゲームにおいて、 計8失点の不出来へのテコ入れの意図ではないか。

〈弱みでは勝てない〉論者の萬年からすると、両サイドバックは、攻撃的なタレント、つまり、相手陣内侵入を第一義にして本職を配置すべき、と再び言っておきます。

各局面における統合的な判断(森) と、個のクオリティに基づく瞬時のプレイ(木)の両立。

言うのは、簡単なんですけどね。

では、アルウィンで。