秘策は仕込まれた (長野戦プレビュウ ❷)

長野はどうやら、リーグ戦から大幅なターンオーバーをしたらしい(@天皇杯県予選)。

ただし、カウンター基調の、ペナルティエリア侵入迫力の偏愛、それと、セットプレイ(by 宮阪)といった特長は、チームとして不動に違いない。

どちらかといえば少ないチャンス、それを決め切るサッカー。

では、山雅は、どうか?

霜田さんは、ゲームにおけるプレイヤー登録に際し、連続性をかなり大切にしているようにみえる。

でも、控えめであっても、あのゲームなりに変則は、仕掛けてあった。

ひとつは、サイドのところ。

天皇杯県予選のレビュウを書いた後で、霜田さんのインタビュウを読んだら、橋内は、(4バックシステムの) サイドバックとして起用した、とある。

僕から観たら、あれは機能的には、断然3バックであったから、
今節への煙幕として、右サイドをある意味、囮として使ったのだと判断した。

長野は、そこを狙って、森川が再三衝いてきていたけれど、

ここで、今回は、どちらがイニシアチブを執れるのか?

このあたりが、本職のサイドバックを起用することで、山雅に優位に展開すれば、霜田さん、相当な策士といえる。

だから、ポイントは、山雅の右サイド、つまりは、長野の左、そこのせめぎ合い。

ふたつめは、ボランチ。

安東、米原のセットだったが、今回はより強度を強くしたセットでゲーム冒頭から来るのかどうか?が、ちょっとした見もの。

更に。
変則的といえば、(県予選) 榎本は交代で出て来て、そしてまた交代しているんだけれど、個人的には、右サイドやる時がいちばん活きているので、そこで先発でいいんじゃあないか?

……発声可能となったスタジアムの熱気は、これを、存分に楽しみたいが、

チームはむしろ、そんな高揚におかまいなく、

究めるべきスタイルを、沈着、果敢に遂行すれば、おのずから道は拓けるし、課題も正直に絞り込める、と思います。

10ゲームを消化して、スタイルがそこそこ出来てくること、それが、大切。

では。