午後3時の開眼。

― 午後の3時、なにかを終えるには早く、なにかを始めるには遅い時間。

おぼつかない記憶だが、サルトルの小説の中にあった一節のような気がする。

本日、対FC大阪戦は、そんな頃に、キックオフ。

晴れていれば、陽光の位置が、コーナーキックの攻守に、(文字通り)影を落とすかも知れないな。

ところで、今日の観戦は少々大所帯の予定で、その中には、サッカー初観戦の 少年(7歳) もいて、

その子が、昨夜、

― 僕ね、5分で飽きちゃったんだよ。

なんのことかと思ったら、彼、最近、プロ野球のゲームを観戦したらしく、その時の感想。

サッカーもそんなかな、どうなんだろう? と思案している。

45分を2回やって、その中間に 15分の休憩がはさまるから、だいたい2時間くらいはかかる、と教えると、

90分間なのね、と足し算している。

野球は攻撃と守ることがハッキリ分かれているけれど、サッカーは攻守の入れ替わりが激しいから、時間の流れが全然違うよ、とはこたえておいたけれど、

さて、あと数時間後の午後3時。

この子が、サッカーの面白さ、アルウィンの美しさに、開眼できるんだろうか、否か?

本日、格別のお楽しみ。

では。