キーワードは 「帰り咲き」 (ys横浜戦 余録)

yscc横浜戦の、MVPですか。

ゲームメイキングを、多く演出した菊井 悠介、というのが正論でしょうけれど、

衝撃度、ということから今回は、鈴木 国友、を推したい。

90+4分、かなり長い距離を、相手ディフェンスふたりをぶっちぎって小松 蓮へクロスを送った、あのプレイも良かったけれど、

86分、右サイドを駆け上がって、左でフリーなポジションを採っていた菊井に出したビッグスイッチ、相手ゴールキーパーが出るに出られない絶妙な場所に落としたやつ、これには痺れました。

投入されて10間で、あれだけ濃密なプレイをするとは。

昨季はレンタルで2チームに在籍した鈴木の場合、

返り咲き、というより〈帰り咲き〉というべきでしょうか。

今節は、それが、国友だったとして、

もともとがCOVID-19による緊急避難的な施策であったものが、いまや、スタンダードなルールとなった、

〈交代は、3回まで、最大5人まで〉

このルールが及ぼした影響はかなり大きくて、ゲーム自体がリフレッシュされてアクティブなものになったことは、ともかく、

フィールドプレイヤーの半分を入れ替えられる、を前提にした戦術論が可能になった。

つまり、ゲームの締めから遡って計算する采配が、濃厚になった。

これはもうブレイクスルー思考の典型、と呼んでいい。

ゆえに、監督の意思判断が、ゲーム結果のすべてを負う、というわけでもないですが、

途中投入されたプレイヤーの仕事の出来栄えが、そのまま勝敗を決定するようなゲームは、これからも、しょっちゅう在りそうです。

では。