たまたま観たTV画面。
草刈 正雄が出ていて、番組の導入部でジャズが流れる。
えーと、えーと、あれ、アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズの
〈Moanin’〉では、ありませんか。
いい曲は、世に出て65年経っても、ちっともふるびないなぁ。
曲を創ったのは、クインテットのメンバーのひとり、ボビー ティモンズ(ピアニスト)。
彼は、1974年に 38歳で亡くなってしまったけれど、自曲だけあって、冒頭から圧巻の演奏だ。
で、なにを思ったか、マイルスデイビスを、しかも定番で聴きたくなったので、図書館でアルバム『Kind of Blue』(1959年発表)を借りてきた。
もちろん堪能してますが、ところで、10日ほど前のこと。
或る女優の名前が、どうしても出て来ない。
くやしいから、世の資料に頼ることを敢えてしないで、想い出す努力を続けること2日、
ようやくにして、ジャンヌ モロー の名が、ココロに浮かぶ。
前からずっと、物忘れなどは日常茶飯だった僕に違いないのだ。
が、最近はどうも、忘れることに過敏になり過ぎるきらいがある。
などと、自分を慰めながら、映画『死刑台のエレベーター』の、マイルスによるサウンドトラックを聴いたりもしております。
では。