秘湯、というからには、出来る限り、世評の外になければならない。
行けばいつでも、ほぼ貸し切り状態が、好ましい。
存続を願いながらも、混むのは嫌だという、身勝手さ。
これが、秘湯好きの、救いがたき正体なのだ。
僕の中の温泉熱が、いくぶん復活したようで、
浅間、穂高の代表的な日帰り温泉へと、立て続けに通ってみたが、これが、いまひとつだった。
設備的には近代的で、清潔なんだけれど、どうしてなのか?
思い当たったのが、温泉水の、次亜塩素酸ナトリウム臭。
浴場全体や、手に掬った湯からも、その香りが感ぜられる。
上水並みの消毒を、というのが保健所指導なんだろうから、致し方ないか。
でも、残念ながら、そのふたつの(有名な)温泉施設は、萬年のいう、秘湯からは除外です。
それが証拠に、今度は、美ヶ原温泉の中の、某ホテルに日帰りで行ったみたんだが、ここは、ジア臭がせず。
流石、萬年の隠し湯にふさわしいのでありました。
では。