できることなら常に、憂鬱であることを、自分に許さない心持ちでいたい。
笑いながら、人生の多くの時間を過ごしたいものだ。
かといって、TV番組などで、カメラのこっち側でスタッフがよくやる、甲高いバカ笑い、あれはいただない。
職業的な使命感で、必死に練習した結果がそれかよ、と哀れになる。
自分はせいぜい、すこし唇の中央が微かに上がるような、物静かな笑いをモノにできれば、とは思うけれど、
本人はそういうつもりでやっていても、
家人からは、
― また、鼻の先で(人を小馬鹿にして) 笑っている、
と 一刀両断されるのがオチなんである。
でも、それにもめげずに、笑える材料は探さなければならぬ。
某ご高齢のご婦人が、戦地ウクライナへ渡航した。
その地で、直接に支援をおこなう目的らしい。
すると、その国の官房長官なにがしが、
彼女については、速やかにそこから退避なさるように、と会見で述べた。
きっと、ご婦人の熱きココロと行動力を強調したいがために、わざわざおこなった広報活動であったと信じている。
しかし……。
わがプライムミニスターが、訪欧の際にも敢えて避けたウクライナに、よくぞ。
と付け加えたならば、事の切実、果敢さがよっぽど強調されたのになぁ、と残念。
同じやるでも、スピーチを効果的におこなう工夫は、大切。
では。