ひとつの詩の一節を、想い出している……。
野のなかに小鳥の死骸があるように わたしの頭のなかは死でいっぱいだ
わたしの頭のなかに死があるように 世界中の窓という窓には誰もいない
(『幻を見る人』(1946年 田村 隆一 より)
デヴィッド クロスビー(David Crosby)が、1月18日に亡くなった。
1941年生れの、享年 81歳。
彼の、高音のヴォーカルが好きだ。
バーズ(The Byrds)時代の、『ミスター タンブリン マン』(1965年発表)を聴く。
もともとボブ ディランが書いた曲だが、バーズの演奏のほうがポピュラーではあるまいか。
タンブリンマン氏よ、何か一曲演ってくれないか?、で始まる、なんとも他愛のない歌詞。
それを、なんだか突き放したように醒めて歌うところに、60年代を感じてしまう。
というのも、かなり牽強付会な解釈だとは、思いつつ。
(註;マントを羽織って、リズムギターを演奏するのが、クロスビーです)
では。