VAR(ヴィデオアシスタントレフェリー)が導入されるゲームだと、特に、ペナルティエリア内の反則は、厳格に採られるようになっている。
ただし。
もともとサッカーとは、かなり大ざっぱな反則認定、または、不認定が横行する競技であることを忘れてしまったら、マヅイと思っています。
たとえば、W杯スペイン戦における、三苫 薫のタッチライン上での折り返し。
精密な機器で測定すれば、たとえボールが1mm残っていてインの状態だったとは言え、ゲームの全局面において、そこまで厳密にやったら、ゲーム観戦や、愉しみ方から、余裕がなくなってしまうのではないか。
接触が実際にあったにせよ、どう見たって、力学的にみればあの倒れ方は不自然、かつ、大袈裟だろう、なんてファールが、ゲームではいくらでも採られている。
だからこそ、厳しいボディータッチ下であっても、そこを踏ん張って前へ進もうとする中田 英寿のプレイスタイルが、格別に麗しかったわけです。
ちょっとやそっとで、やたらプレイを止めさせない、といった厳しさは、スタジアムが、つまりは、観衆の反応によってプレイヤーに求めてもいいんじゃあないですかね。
オフサイドも、けっこう議論生ずる反則であって、
最近のプレミアリーグでも揉めている、とヤナさんから聞いたので、ここにそのハイライト動画をご紹介。
それは、マンチェスターユナイテッド vs マンチェスターシティの、ダービーマッチで起きた。(第20節)
動画だと、01 : 50 あたりからのマンUの得点シーン。
オフサイドポジションにあった#10のプレイヤーは、結局、ボールに触れておらず、シュートを決めたのは、後方から走り込んで来た、#8のプレイヤー。
で、この得点は、認められた。
しかし、この場合、たとえボールに触らなくとも、#10の存在(駆け込み) が、対処しようとしたシティーの守備陣を走らせているわけだから、オフサイドだろう、という説も成り立つ。
素直に考えれば、これ、オフサイド(=誤審)だと思います。
ただ、これが、オンサイドと認定されるならば、こういうポジショニングを、ひとつの戦法として採用してもいいことになる。
たとえ、こういうプレイでも、楽しんでしまえなのか?
さて、読者諸氏は、いかがお考えになるや?
では。