楽しき妄想 その❶(ゴールキックの価値)

今回は、
ゴールキーパーが、最終ラインからの攻撃組立てに絡むこと、について。

ゴールキーパーもフィールドプレイヤーのように動くならばそれだけ、人数的に厚くなるし、相手守備にも負担がかかる、という事情は前々からあって、

チーム戦術として前面に押し出すチームはあった。

が、2019年の、ゴールキックに関するルール改正が、ゴールキックそのものを大きく変える。

ゴールキックをおこなう際、味方プレイヤーであれば、ペナルティエリア内に位置していてもよくなったのだ。

昨年のカタール大会では、その影響が如実。

(ゲーム当りに換算した) ゴールキック距離別本数は、(カッコ内は前回大会の数値) 以下のとおり。

15m未満        2.42 本  (☜0.23)

15~30m未満   1.61 本      (☜2.51)

30m以上           3.58 本      (☜5.71)

ゴールキックから直接のボールにはオフサイドがない、素早い攻撃を仕掛ける、自陣でのボールロストを避ける、などの理由から、

長い距離のゴールキックがなくなることはないだろう。

けれど、ピッチ中央あたりで競り合うようなシーンは、明らかに減る。

今季、山雅が、こういう世界的トレンドを、どの程度具現化して攻撃に生かそうとするかは、測りがたい。

ただ、ゴールキックをおこなう側、おこなわれる側の、双方の視点に立った、攻撃と守備の戦略 (技術とボール奪取) をしっかり用意する必要はあるはず。

特に、ディフェンダーは、試されそうです。

では。