レース『ウサギとかめ』(エピソードⅢ)

アルウィンの長野戦チケットが完売しない (10/26現在) のをもって、

〈山雅〉がいまだ地域に根付いてはいない、というSNS上の論調に接し、

ご本人は、さもわかったような気になって言っているんだろうが、なんとまぁ、粗くて、かつ、浅薄な頭脳なんだろうと、笑ってしまった。

そもそも、〈地域に根付く山雅〉といった常套文句を使ってしまう発想が、まづ痛い。

これ、よく考えもしないライターが使いたがる、サッカー不毛の地、といった口上と同様な、その根拠を示さない紋切り型思考であって、こういうのを鵜呑みにしてしまうアタマが、

サッカー熱、イコール、チケット完売、といった乱暴な等式に飛びつきたがるんですな。

メディアで食っていれば、記事売上げのためには、使い古しの盛った表現もやるだろうけれど、素人が軽々にやると、かえって、底が知れてしまう。

松本の街に根付いているかどうか?、をここでいちいち議論をするつもりもないし、チケット完売に一喜一憂するわけでもない。

ただ、この際、ただひとつだけ言わせてもらえば、

普段ならせいぜい 2,000人前後の集客を持つ南長野のスタジアムが、

あの5月15日には、13.000人の観客で埋まった事実。

これを、どう診るのか?

まづは、そこを解明してから、地域への定着云々を口にすべきでありませんかね?、頼んますぜ。

では。

観客数はあきらめて (長野戦プレビュウ)

声だし応援の高揚感が、集客目標のノルマ追求心を負かす……。

といえば、それまでなんだが、アウェイゴール裏も、座席ひとつ飛びスペース確保のため、北ホームゴール裏が狭まって窮屈なのが、なんとも。

と、はじめに愚痴を吐いてしまおうという魂胆。

でも、舞台装置についての云々はこれにて打ち止め。

で、あとは、ゲームプランのこと。

〈こっちはカメさんに徹する〉
山雅目線としては、ここまで深めたシステム、戦術、プレイヤー選択をブレることなく、倦まずに表現すれば、それでいい。

〈対長野の視点は〉
❶球際の気概と厳しさを求めて、相手は、3バックを採用する?

4バックでもできるチームですが、乾 大知がセンターバック中央に定着していることもあり、また、当方の強力なツートップに対し、数的優位も保ちたいでしょう。

❷基底ラインからボールを繋いで攻撃を組み立てたいスタイルの、長野。
そこに、宮阪 政樹らのボランチが下がってボールを貰いに来ては、左右サイドに展開していく。
その後、おおざっぱにいうと、サイドをロングボールで侵しておいて、クロスか、カットインで仕上げに入る、そんな感じ。

あとは、ペナルティエリアで混戦を創っておいて、ルーズボール、こぼれ球を狙う。

要は、中盤から前方は、あまり手をかけずにフィニッシュというサッカー。

ですから、ポイントは、陣形を崩さずどこまで追い込んで、どこでボール奪取をするか。

それで、ボールの行方のおおかたが決まる。

とにかく、ボールを入手(奪取) したら、シメたもの。
長野のディフェンスは、後ろに向かって走らされると、案外、緩くて脆い。

ゲーム冒頭の10分、それと、後半は60分くらいまでギアを上げて圧力を倍加する、そんなメリハリで試合を創りたいでしょうね。

もちろん得点経過にもよるでしょうが、

相手をどうする?、というよりも、当方は、それぞれの持ち場で連係して、各個が輝くプレイに徹すること、それで十分。

鹿児島との勝ち点差克服のために2点差で勝利、というのはあくまで、オマケ。

では、アルウィンで。