強度に強度を加えて (藤枝myfc戦プレビュウ❷)

(事情があって、プレビュウ❷を再投稿するため、❸と順序が逆になり失礼)

直近、2試合連続の無得点がたたって、1分1敗の手痛い戦績。

たしかに停滞感はありますけれど、なにも絶望感に沈潜するほどのことでなし。

こういった、悪い予兆の決定的な転換点は過去にも在った、と言われればそれまでなんですが、そういう窮地があるとすれば、だいたいがラスト3ゲームあたりで訪れるのが、山雅の常。

なりふりかまわぬラストスパートを、ただフツーにやればいい、今は。

〈強く、速く、聡く、を思い起こせ〉
山雅 23.4歳 vs 藤枝 25.6歳。

前節終了ホイッスル時点の、両者フィールドプレイヤーの平均年齢を再掲してみる。

これ、どうみたって、少なくとも経験値では、こっちがチャレンジャーでしかあり得ない、という事実をハッキリさせたいがため。

例えば、藤枝は、ゲームの締めで、ヴェテランの押谷や岩渕を投入できる余力を持つ。

そういった、フォワードの用意からしても、両者はまったく違う。

で、当方のすべきことは、終始、走力を全面に出して、プレイ強度と球際の厳しさで優り、前後に相手よりも速く動く。

さらに、セットプレイには細心の工夫を仕込む。

藤枝の、リーグ後半戦で唯一の敗戦が、対いわき戦であったことを想起すれば、山雅の採るべき道は、そんなところでしょうか?

つまりは、ベーシックのところで、原点に回帰するのみ。

(ボールを)持てる者 vs 持たざる者、という図式が明快なのも、この際やりやすいではありませんか。

では、プレビュウその❸ に続きます。

思い切ってみたら? (藤枝myfc戦プレビュウ❸)

持ち堪えるべき地点でこそ、自分たちのサッカーを取り戻すために……。

〈三つのポイント〉
その❶
藤枝のフォーメーションは、3 – 4 – 2 – 1 の一択。

過去27戦ぜんぶで、これを採用。

これは、中盤のダブルボランチが磐石、手馴れであることを意味する。

ボランチ先発のひとりは、おそらく鈴木 惇のはず。

藤枝楽団のコンダクターですな。

だから、彼に自由を与えない、要は、出来る限り、藤枝の攻撃に彼を関与させない。
ここらは、こっちのボランチや、菊井 悠介の仕事。

その❷
藤枝のセンターバックは、ほぼ固定的な3人で形成される。
(さらに、ゴールキーパーは27戦同じ)

ならば、変わらないメンツで安定している、という相手の強み(自負)を衝こう。

攻略のひとつ。
そのセンターバックにボールが有る時、前線からの追い込みによって、ボール奪取の起点を追求すること。

その場合、2列目が巧く連動しないと、サッと交わされて、鈴木あたりにボールが渡ってしまうから、中盤を締めて、先手で潰すことが、やっぱり大切になる。

攻略のふたつめ。
ロングカウンターをセンターバック横のスペース、あるいはその裏に向けて仕掛けること。
前節の、下川 陽太と横山 歩夢の関係性の再現です。

または、横山、ルカオがボールを持って頻繁にサイドに出ることで、相手センターバック網を粗くしておいて、中へボーを入れて勝負。

その❸
守備面で、もっとも警戒すべきは、藤枝の左サイドと診る。
つまりは、山雅の右サイドの出来が課題。

これに対しては、思い切って、下川を右センターバックへと下げ、その前にサイドバックとして中山 陸 or 住田 将を置く。

で、相手の得意な左サイドで押し込んで、中山と横山間で、縦パスのホットラインを使う、ってのはどう?

あるいは、思い切って、こちらは左サイドからの侵入を狙い、下川を左センターバックに据えて、その前のサイドバック外山 凌との連動で、左サイドをえぐる。

たしかに、現在のセンターバック3人、この高さは捨てがたいでしょうけれど。

もちろん、住田 将待望論は、相変わらずです。

では。