44% を振り返る。

これ、我が山雅の、今季ボール保持率通算(46%) に近い数字でありますが、

ここは、リーグ戦全34試合のうち15節、つまり、その44%を消化して、ここまでたどり着いて、さて、どうなんだ? というお話。

❶勝ち点の積み上げは、昇格ペース(ゲームあたり2点)をクリアしているので、合格圏。

❷昇格するには、リーグ終了時、2位より上にいること。
これが、絶対。

現在、3位で、首位と勝ち点差は最小の1 点なんで、順位的にもよくやってる。

首位は、数箇月前、萬年が最大の強敵とみなした、鹿児島ユナイテッド。
まぁ、予想どおりと言えましょう。

前線、2列目、ボランチの、特にセンターラインに配される4人(#9、#10、#30、#35)は、2部で十分通用するタレント。
彼等の連携がそこそこ出来て、落ち着いたゲーム運びができれば、いまの好調が簡単には崩れそうもない。

2位は、当方と同じ勝ち点で、いわきFC。

Jリーグ昇格早々の躍進ということで、メディア的興味からすれば、注目株。

ここと、あと2週間あまり後(今月23日)にはご対面、というのが肝でございますが、強度高く前進あるのみのサッカースタイルは、先の対戦で了解できた。

ショートカウンターのスピードに対処すること、
それと、最後の決め技が案外限られているから、最終の打ち手を手厚く抑え込むこと、その2点を上手くやれば、勝機は引っ張ってこられるだろう。

❸では、我がチームの強化、進化度はどうなのか? (最重要項目)

チームを再建しながらの今季、という課題を抱えながらのリーグ戦。

当初からの指揮という、あたり前の有利さを押し出しつつ、
ルーキーを積極的に登用、2列目あたりでチーム主軸に組み込む戦略は大いに奏功した、と診る。

昨季、けっこう授業料を払わされた準ルーキー(新卒2~3年目) がそれなりの成長をみせていることが、なによりもそのベースとなっています。

守備陣の安定、前線で身体をはれるフォワード(小松 蓮、榎本 樹)の成長、横山 歩夢の売り出し、なんかがそれ。

もともとインサイドハーフ(ボランチ)陣は豊富だから、佐藤 和弘をひとつ前の2列目で活かせるのが、かなりのアドヴァンテージ。
前節対八戸戦では、実質的MVPの活躍でした。

そういう意味で、ほぼほぼやり方にはメドがついたのが現在地。

おかげで、田中 パウロ淳一がゲーム登録からはじき出される、といった贅沢な現象が起こっていて、なんともです。

夏期の移籍は多くて、あと3名出て、2名加入くらいで推移か?、なんて思っていて、出場機会に恵まれないディフェンダーを修行に出したいのでは?
これは、むしろ要望です。

じゃあ、去年に比べてどうなんだ?、ということですが、
2敗した対戦相手は、鹿児島と愛媛。

両者が2部リーグの香り豊かなチームであることを考えれば、3部相手にはそこそこできるようになったけれど、まだまだ成長の余地多し、でありましょう。

たとえば〈蹴り出し守備〉は相変わらずで、加えて、全方位にそれを敢行できる視野と度胸がそなわっただけ、被コーナーキックは増加傾向、という有り様。

渡るべき河、越えるべき山はけっこうありますけれど、ひ弱さからの脱皮、という視点で、これから楽しみますか?

では。