慌ただしさは いつか来た道 (八戸戦プレビュウ)

❶乱暴に、ヴァンラーレを描写する
前節、ヴァンラーレ八戸は、ホームで福島ユナイテッドと対戦、1 – 0 で勝利した。

どれ、そのゲームを観て、ひとつ予習でもしましょうか?、

と見逃し配信の前に座ったのであるが、ゲーム開始9分、カウンター攻撃を止めようとした福島ディフェンダーのファールが、決定機阻止と見なされて、一発レッドで退場となってしまう。

あぁ、これじゃあ、残り80分を、双方に本来的なサッカーを望むのも無理だわ、と決めつけて、早々にDAZNの画面を切った。

けれど、開始から少しを観ただけでも、休まず速く、手段を選ばずに前へ前へが、八戸サッカーの本髄なんだろうな、と見当はつく。

クロスを入れるのも、早い早い。

前節のいわきFCもそうだったけれど、呼吸を合わせて立ち合う、といった悠長なサッカーは、2部より上のカテゴリー未経験のチームには、望むべくもない。

とにかく、先手先手の精神と、数打ちゃあ当たる量的重視のサッカーを貫くことで、技量差を挽回したいのだから。

思うにこれは、ある意味、弱者サッカーの常道でもある。

かつての山雅だって、敢えてそのスタイルを、手練手管の域にまで徹底して戦っていたんだ。

(註;このやり方もちろん、ある地点に来たら限界は厳存する、たとえば、トップリーグではそれだけだと、なかなか通用しない)

❷あれは、ちょうど3年前……
この慌ただしいサッカーに、3年前の7月3日、天皇杯2回戦(@アルウィン)で、延長戦までやった末に、2 – 3 で敗退。

苦杯をば、嘗めた嘗めた。

まぁ、あれは、こちらのターンオーバーと、ゴールキーパー(村山 智彦)のチョイスがものの見事に機能せず、大味な、カウンターサッカーに引きずり込まれた、と僕は思っている。

責めているわけでは、決してない。

対人には強い反面、村山の位置取り(シュート準備) については疑問が多いので、その資質をわかったうえで出してしてるんだから、ここでは、首脳陣の起用ミスとしておく。

❸やはり、山雅は挑戦者。
3年も経ちゃあ、下部リーグのサッカーチームは、もはや別物。

なんだろうけれど、あの時アルウィンのピッチに居て、現在も在籍のプレイヤーは、

山雅は、安東 輝と米原 秀亮のふたり。
対し、ヴァンラーレには、5人。

となると、DNAの伝承、ということではヴァンラーレのほうに一貫性あり。

他方、山雅は今や、若手世代にリフレッシュ再建の途上であることを勘定に入れれば、

むづかしい考えは棄てて、前節と同様、一貫したテーマの、強く、速く、聡く、これを踏破するため戦う、ってことでいい。

向こうが3バックなので、敢えて3バックにして対面を突破するシーンへと、みづからを追い込むのも手だろうし。

そして、相手のあわただしさのどこに、どこのスペースを使って、閂をかけるのか?

そこを意思統一しておいてですね、

前節は、状況的に許されなかった浜崎 琢磨投入による、山雅流テンポの創出を楽しめればなぁ、と思っています。

忙しないサッカーに、ベッタリと律儀につき合うこともなく、こっちのペースにどれだけ陥れるか?

その意味で、菊井 悠介と浜崎の組み合わせは、かなり面白いと思うんです。

さて、今節は、DAZN画面で参戦。

では。