空には雲ひとつもありゃしない、炎天下。
一度は同点にされたものの、追加点を奪っての勝利は、2 – 1 。
もともとが萬年、〈山雅らしさ〉とやらには辟易していて。
なぜなら、その本質(=規定)は、かなり怪しい、いい加減なものだから。
けれどこの際、一万歩を譲ってですよ、もしも、 ~らしさを言いたい御仁であれば、今節の中にこそ、それを、見い出すべきでありましょう。
互いのミスを衝くような、じりじりしたゲーム展開の中、ひたすら地道に手を抜かず仕事をした、ということにおいて。
GKからのシンプルな、ロングパス一本の危うい処理を見逃さなかった、裏抜けの、1点目(by 榎本 樹) 。
サンドイッチで強圧をかけ続け、ボールを奪った挙句の、2点目(by 菊井 悠介)。
両方とも、一見簡単に見えたけれど、けっこう難度の高いシュート、よく決めました。
3 – 4 – 3 とおぼしき初期布陣を採用。
そして、ボランチ(インサイドハーフ)には、住田 将と前 貴之のセットを配したやりくり。
確かに、要所要所に顔を出しては、ゲームの流れをこちらに引き寄せたり、相手の出鼻を遮断するプレイに徹した #5前は、MVPに値する稼働ぶり。
とにかく前後からふたりでプレスして絡め獲る、執拗で強い球際。
虎視眈々と狙い続けた、相手の最終ラインの裏側。
― これらは、注文どおりのやり方であったから、おおいに納得。
これに対し、FC今治はアーリーなクロスをどんどん入れて来て、やっぱり今治流を貫き通した。
その大ざっぱな攻撃におおいに助けられた、とは言え、クロスのクリアなどで与えたコーナーキックは、計10本。
よく凌いだと思いますよ。
他方、こちらのコーナーキックはゼロだったから、緻密にデザインしたプレイは、今回はお預け。
けっこう惜しいセットプレイもあったんですがね。
みづからボールを動かしながら前へ進む、これには進化も観られるものの、締めた守備からの奪取反転が、まだまだお似合いなんでしょうかね、チームの容貌として。
……さてと。
これで、負けなしの5月を締めることが出来て、上から 3番目の順位につけた。
何度も言いますが、とにかく、ゲームあたり勝ち点2 、これをクリアし続ければ、今はオーライ。
では、レビュウ❷に続きます。