何を?
極論をいうと、
クロスの打ち合いで優位を獲れるかどうか?
ゲームの帰趨はそこらあたりに在る、と思います。
そこから、コーナーキックが多く獲れるわけでもありますから。
ポイントその❶
第3節、宮崎はSC相模原と対戦、次の節は山雅が、そことやっていて、
同じ相手に対して、
宮崎は、ボール支配 60%、山雅は、45% を記録した。
これは推定なんだが、相模原は宮崎にボールを持たせようとして、山雅は、その相模原に対して、ボールを持たせようとしたのか?
いずれのゲームも、保持率の低いチームが勝利したのは興味深い。
乱暴に言うと、宮崎はできればボールを持ちたいチーム、対し、山雅は、ボール保持にそれほどこだわらない、そんな風貌がみえてくる。
攻撃するため前がかりになった相手守備の虚を衝こうとすれば、あらかじめリスクを抑えながら、相手にボールを持たせ、虎視眈々と、ボール奪取を狙って、こちらの態勢をセットする。
活きの良い、無骨で緻密なサッカー、というスタイルを求める中、今の山雅には、(相手技量の高低にもよるだろうけれど) 向こうがボールを持ったところから始めるのが自然。
スピード豊かな反転攻撃を狙う。
その場合、ゲーム冒頭、押し込まれてペースを掴めないことに悩むが、これも節を追うごと、苦しい時間帯は少なくなっていることが救い。
ポイントその❷
昨季の宮崎は、リーグ第1位の得点を誇った。
指揮官が交代し、陣容も多く入れ替った中、攻撃サッカーの面目は、これを保ちたいようだ。
初期システムに、4 – 3 – 3 を採用していることでもそれはうかがえる。
運用的には、2 – 5 – 3 となり、サイドバックから高く押し上げる格好で、奥深くをえぐる。
で、クロス、あるいはカットインして、しとめる。
相模原戦では、クロスを 26本叩き込んでいて、今節だって、それを再現したいに違いない。
ポイントその❸
対し、山雅は、初期 3 – 3 – 2 – 2 か。
攻撃する時は、 3 – 5 – 2 で運用 。(守備時は、5 – 3 – 2 になる)
前線は、2トップ。
前節は、その下に、菊井 悠介と住田 将、それに前 貴之の3人が、逆三角形で展く形で中盤を形成。
菊井と住田を、攻撃的なボランチ兼インサイドハーフ兼シャドウ、みたいに活かしたのがずいぶんと効いたので、人選が変わったとしても、明日もそれを踏襲するのでは?
もちろん、サイドバックには高い位置で相手を押し込むことを期待するけれど、その基いは、ぶつかりあう中盤のところで、絶対優位を創り出すことに在る。
……、ということで、宮崎に関する情報大いに不足なるも、強固な中盤が攻撃の起点になりながら、相手ディフェンスの裏とサイドのスペースに飛び出していって、4人はペナルティエリアに侵入している、そんなサッカーを観たいものです。
とにかくです、昨年9月26日以来ご無沙汰の、ホームでの勝利を掴まずして、なんとする。
では。