尋常でないもの、それは恋 『Tennessee Whiskey』

恋愛感情が、およそ正常な心理でないことは明白なり、

これ、誰の言葉だったっけ?

昔は 酒場へ出かけていって
酒が 唯一の愛すべきものだった俺
ところが君がどん底から 俺を救い出した
はるか遠くへと 連れ戻してくれたんだ

君は テネシーウイスキーのように 芳醇で
ストロベリーワインのように 滑らかで
ブランディグラスのように 暖めてくれる

ハニー、いつも君の愛に浸っていたい俺なのさ……

歯の浮くような文句が歌詞となり、しかも、それを何回も聴いていられるんだから、やっぱり、恋なんてのは、どこか狂っている感情ですな。

クレイジーラブ、なんて言葉があるくらいですから。

カントリーミュージックの古典 (といっても1981年発表) だった曲。

それを、2015年、アルバム『Traveler』で、クリス ステイプルトン (1978~ )が、スローテンポなロックンロール調 (これをR&Bとも言う)のバラッドに仕立てて、カヴァーしてみせた。

今回は、そのステイプルトン版の、カヴァーを。

あえて言えば、ホンキ―トンクなジャズピアノが、最高!

では。