前回その❸で、失点論をしたら、
名波氏が、静岡県のローカルなスポーツ番組で、(山雅では)ディフェンスを育てて機能させなくては、と語っていたと、教えてくださる御方がありました。
機能不全だったディフェンスの立て直しには、ふたつのポイントを考えます。
❶年を追うごとに、山雅のディフェンスラインは高い位置を採るようになっていて、それは相手陣内におけるボールポゼッションの時間と量が多くなっていることと比例。
要は、陣形が、より前がかりになっている。
特に、負けているゲームだと、得点が要求されるから、ますます前へと傾斜する。
すると、ディフェンスラインの後方にはそれだけスペースが生まれるので、ここの部分を手あてしないと、裏を狙われて背走、失点となる。
❷前回のサイドのお話と関係するんですが、守備に回った時、相手を捕まえる場合、昨季、横のラインがずいぶん乱れていた。
過密と過疎がない交ぜになっていて、対人の受け渡しも巧くいかず、突破されていたように思う。
……こういった事情からすれば、もはや、〈専守〉という発想は成り立たたず、攻めるための守備を前提にして、攻守一体で改善を入れなければいけません、山雅の場合。
そこには、4バックを視野に入れた検証も含まれると思うんですが、今回の安田 理大の加入には、なんだかそんな雰囲気を感じます、感じたいです。
新体制で、背番号 #2、#6、#11、#10 が空いているのは、なんらかの結果だろうなぁ?、とは思いました。
誰れも希望しなかったとか。
でも、少々含みを持たせて、怪しいところがあってこそ、山雅らしい。
安田の加入が、とってつけたような結果に終わるのだけは、ご勘弁。
要は、彼の持ち味を使い切ってもらって、攻撃的な守備を魅せて、ということ。
では。